学習時間(量)の確保01


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必要最低限の量の確保:

皆さんは普段の英語のレッスン(学習)にどれくらい時間をかけていますか? 英語がなかなか上達しない、と言っている方は、

「週1回1時間」?「週2回」?・・・。

残念ながら、こうした回答の場合、正直実感できる英語力の上達はなかなか難しいのではないかと思います。

前述の質の確保でも述べましたが、

英語の上達とは、

すなわち「英語脳をいかに構築するか」です。

週1回や2回英語の勉強をしても、英語脳にはならず効果は限定的といわざるをえないと思います(現状維持や退化をお染めるのが目的の場合は別ですが)。

一般に舞踊の世界では、練習を1日休めば自分にわかり、2日休めば教師にわかり、3日休めば観客に分かる、という教えがあります。さすがにここまでは大げさかもしれませんが、語学も休むことなく毎日語学に触れることが重要だと言えます。

もし時間の都合で、毎日できなかったとしても、できれば週に3日は学習を怠らないで続けられることをお勧めします。週3日、3時間。これを1年続けてみると、144時間。これに補充的にオーディオファイルで英語を聞く時間を週3時間ほど加え、+144時間。合計年間288時間程度の学習時間が確保できます。

この200時間を越えた学習時間数というものが、一つ一つのレベルを着実にクリアしていくことができると考えています。ですので、どうか、この週6時間といった英語と触れる授業時間を、着実に語学を次のレベル次のレベルと上達させていく上での、最低限の時間と意識してください。

 

「あなたは目標英語レベルまであと何時間の学習量が必要?- 2000時間の秘密。」

2,000時間:

1000語学を1から習得して、流暢に扱えるネイティブレベルまでもっていくのに、一般に何時間くらい学習時間が必要だと感じますか?

学ぶ言語と、自身の母語との言語特性によっても異なりますが、一般的に言われているのが、2,000時間という基準だそうです。

もしこれが仮に正しいとした場合、全く英語ができないa,b cから学ぶ方が2年で、準ネイティブのレベルまで持っていくとした場合、盆、正月も1日も休まずに学習を行ったとして、

1日、3.5時間となります(2000/ 365/ 2 = 3.5)。

これは、留学して語学学校にまじめに通い1日4時間のレッスンを月から金までをきちんと受けていた知り合いが、2年後にはほとんど問題ないくらいのレベルにまで語学を上達させていることからも納得ができるのではないでしょうか?

しかし、問題は、誰しもそれほど簡単に留学して、現地で語学を学ぶことができない点です。

お金の問題以外に、仕事をもっている関係であったり、家族の都合で行きたくてもいけず、国内でしか勉強ができない人がたくさんいます。そうした人たちが、こうした学習時間を確保することは通常かなり難しいといわざるを得ません。

 

たとえば、英語レベル中級にあるビジネスパーソンの方が、上級のネイティブレベルまで英語レベルをもっていく場合、ざっくりと1000時間の学習時間を必要とするとします。

1年でこの目標を達成しようとする場合、1日3.5時間の学習時間の確保が必要となります。週にすると約21時間、週に5日の学習時間とした場合、1日4時間の学習が求められます。これは、普通に仕事を持っている方には不可能に近いと思います。周りを見渡してみても、語学学校に通う人たちの平均は、週1,2回、1回60分と見積もったとしても、本来必要となる語学学習量に全く達していないのです。

もちろん、これは学習者の方が怠惰であるとかそういう問題ではありません。学校に通いたくても、時間的な面(仕事が忙しく、深夜、早朝など生活の多様化にあわせて学校が空いていない)、費用的な面(質の高いレッスンを求めると、1回の費用が非常に高くなってしまい、数多く通えない)の2つの大きな要因が関わっていると思います。

必要最低限の量の確保=「英語と接する環境を身近に増やす」ことでカバー:

1.音素材の活用:

ipod_black音であれば手軽に聞いて学ぶことができます。 最近ではiPODやネットラジオを使い、無料で便利に海外の英語素材を聞くことができるようになりました。それらを通勤時間や、ちょっとした空き時間に聞くようにしてできるだけ英語と触れる時間を増やすようにしましょう。 また英語のドラマや映画を録画して、休みの日にまとめて見るのもよいでしょう。

2.自習時間を持つ。

質の高いレッスンでは、講師のハンドリングで、授業内に、習ったことの実践(role playや例文作成etc)を行ったり、前回の復習をやってくれることがあります。しかし、そうしたことがない場合、要注意です。人間の記憶は忘れやすいもので、時間が経ったり、余分な刺激が脳に入ってくるとどんどん習ったことを忘れていってしまいます。これを防ぐためにも、自分で学んだことを整理できるきちんとした学習時間を持つことは重要だと思っています。

 

3.オンラインレッスンを活用 :

時間がなくて受けられない、一人だとどうしても学習が続かない、といった際に、オンラインの講師はあなたのメンターとして活躍してくれます。

現在のオンラインレッスンは主流がマンツーマンですので、他の生徒様の干渉を受けず行っていけます。

また夜や早朝に対応している場合、これまで忙しいを言い訳にして学校に通わないということがなくなり、学習時間の確保につなられます。インターネットを使ったオンラインレッスンは非常に手軽で、効果的な手法ですので、もし興味がある場合、是非弊社のオンラインレッスンをご受講いただければと思います。

 

4.普段の生活風景の中で英語で考え、英語で話す。

普段の生活(学校や会社、家庭等)で英語を使う機会がある人は非常に得をしています。こうした場合、(仕事に支障がでないと言う前提ですが、)どんどん英語を使って英語で考える時間を増やすとよいでしょう。なお、仕事で英語を使ってばかりいる場合、相手は講師ではないので、当然ですが英語の間違いを指摘してくれません。この点を留意して、自分で別途英語学校などで間違いを指摘してくれる講師と学習を平行されることをお勧めします。

 

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