ドイツ人なら誰もが口ずさみたくなるゲーテの有名な詩。復活祭の散歩(Der Osterspaziergang)から紹介。


Guten Tag ihr Lieben! お元気ですか?暖かくなってきて、花が咲き、やっと春っぽくなりましたね。もちろん、冬も空気がきれいで素敵な季節ですが、毎日寒くて、暗くて、ちょっと気分が落ちてしまいますね。
春は、自然の復活として考えられていて、キリスト教には復活祭(Ostern)のシンボルになっています。
復活祭では、生きて死ぬことではなく、イエスキリストみたいに、死んでからも、なお生き続けるとの発想があります。


そうした生命の復活を春に感じ取れるので、ドイツではよく「Osterspaziergang」(復活祭の散歩)を行います。
今年2017年のイースターは4月9日から17日までで、4月16日のOstersonntag(イースターの日曜日)や4月17日のOstermontag(イースターの次の日、月曜日)に、家族と一緒に春の復活を楽しむために、散歩をします。
そのOsterspaziergang (復活祭の散歩)について、世界中に有名な作家ゲーテ、Faust(ファウスト1)がドイツ人なら誰でも知っている有名なポエムを書きました。

ドイツ中の学校で、春になると、先生が学生たちに暗記をさせて、クラスの時に暗唱しないといけません。
ドイツ文化の大事なポエムの一つなので、今日みんなさんとシェアしたいと思います。とても長いですが、韻律とメロディーはとてもきれいなので、ドイツ語学習者の方でしたら、声をだして、音読してみてください。
もし暗唱できたら、ドイツ人から一目置かれること間違いなしですよ!

Vor dem Tor (der Osterspaziergang)

Vom Eise befreit sind Strom und Bäche
Durch des Frühlings holden, belebenden Blick,
Im Tale grünet Hoffnungsglück;
Der alte Winter, in seiner Schwäche,
Zog sich in rauhe Berge zurück.
Von dort her sendet er, fliehend, nur
Ohnmächtige Schauer körnigen Eises
In Streifen über die grünende Flur.
Aber die Sonne duldet kein Weißes,
Überall regt sich Bildung und Streben,
Alles will sie mit Farben beleben;
Doch an Blumen fehlts im Revier,
Sie nimmt geputzte Menschen dafür.
Kehre dich um, von diesen Höhen
Nach der Stadt zurück zu sehen!
Aus dem hohlen finstern Tor
Dringt ein buntes Gewimmel hervor.
Jeder sonnt sich heute so gern.
Sie feiern die Auferstehung des Herrn,
Denn sie sind selber auferstanden:
Aus niedriger Häuser dumpfen Gemächern,
Aus Handwerks- und Gewerbesbanden,
Aus dem Druck von Giebeln und Dächern,
Aus der Straßen quetschender Enge,
Aus der Kirchen ehrwürdiger Nacht
Sind sie alle ans Licht gebracht.
Sieh nur, sieh! wie behend sich die Menge
Durch die Gärten und Felder zerschlägt,
Wie der Fluß in Breit und Länge
So manchen lustigen Nachen bewegt,
Und, bis zum Sinken überladen,
Entfernt sich dieser letzte Kahn.
Selbst von des Berges fernen Pfaden
Blinken uns farbige Kleider an.
Ich höre schon des Dorfs Getümmel,
Hier ist des Volkes wahrer Himmel,
Zufrieden jauchzet groß und klein:
Hier bin ich Mensch, hier darf ichs sein!
(Johann Wolfgang von Goethe, Faust I)

ファウストとワグネルと
    ファウスト
春の恵ある、物呼び醒ます目に見られて、
大河にも細流にも、もう氷はなくなった。
谷間には希望の幸福が緑色に燃えている。

冬は老いて衰え、荒々しい山奥へ引っ込む。
そして逃げながら、そこから粒立った氷の一しぶきを、青み掛かる野へ、段だらに痕の附くように蒔まいている。

しかし日は、白い物が残っているのを許さないで、何物にも色彩を施そうとする。
そこにもここにも製作と努力とがかいま見える。
それでもこの界隈にはまだ花が咲いていない。
その代りに、日は晴衣を着た人を照し出している。

まあ、跡へ戻っておいで。この高みから
町の方を振り返って見ようじゃないか!
空洞うつろで暗い里の門から、
色々な書物を持った人の群れが出て来る。
今日は誰もかれも、日向ぼっこがしたいのだ。

あれは皆、主の復活の日を祝っている。
自分達も復活して、
低い家の鬱陶しい間から出たり、
手職や商売の平生の群を離れたり、
頭の上を押さえている屋根や搏風の下を遁れたり、

肩の摩れ合うような狭い巷こうじや
礼拝堂の尊い闇から出たりして、
外の明あかりを浴びているのだから、無理は無い。
あれを見給え。大勢が活溌に田畑の上へ散らばって行く。

川には後先になったり並んだりして、
面白げに騒ぐ人を載せた舟が通っている。
あの一番跡の舟なんぞは、
沈みそうな程、人を沢山に乗せて出て行くところだ。
あの山の半腹の遠い岨道、側道にさえ
色々な衣裳の彩色が光って見える。
もう村の方からどよめきが聞こえて来る。
大勢の者にとってはここが真の天国なのだね。
「ここでは己も人間だ!。人間らしく振舞っても好いのだ」と、
老若ともに満足して叫んでいるのだね。
(http://www.aozora.gr.jp/cards/001025/files/50909_49238.html 905-940)

日本語の翻訳は、韻律を守っていないですが、意味がほとんど一緒です。
こちらのドイツ語はちょっと難しいですが、お気に入りの箇所はありますか?
最後の一節、
Hier bin ich Mensch, hier darf ichs sein! 「ここでは己も人間だ、人間らしく振舞っても好いのだ」は、この詩の中の一番有名な箇所ですね。
ここだけでも知っているとよいですよ。

みんなさんも、今年の春を楽しめるために、イースターの散歩「Osterspaziergang」をしながらゲーテと、ドイツの景色に思いをはせてみませんか?

今回の記事いかがでしたか?
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