スペイン人の闘牛に対する複雑な感情とは? 1


Ecomスペイン語講師anaEcomのAnaです。こんにちは!皆さん、闘牛は見たことがありますか?

スペイン語で闘牛は“toreo”(トレオ)という名前で呼ばれています

matador”(マタドール) や “torero”(トレロ)と呼ばれる闘牛士は、スペイン文化のシンボルと言えるほど世界的にも有名です。闘牛は、スペインで最も大事な伝統文化の一つなのです。今年2013年の11月、スペイン政府の文化省が闘牛を国の無形文化遺産とする新しい法律を発表しました。

 

スペインの象徴、matador(闘牛士)

 

しかし、発表がされたのにスペイン国民の間では意見が分かれています。それはどうしてでしょうか?
闘牛は長い歴史と伝統があるので人気があります。しかしその一方で、牛を殺すことが残酷で、今の時代にふさわしくないという声もあります。スペイン国民の間でも色々な意見があり、一つにまとまっていないのです。

どうして意見がわかれているのか、闘牛はこの先どう変わるのでしょうか。それを知るためにはまず、闘牛の歴史について知る必要があると思いませんか?そこで今回は闘牛の歴史を皆さんに紹介したいと思います

闘牛の発祥については色々な説があります。一番有名な説によると、古代ローマ帝国がスペインを征服する時に、”Iberios(イベリオス)という民族が、雄牛を神様への生贄に捧げる儀式をしたことが起源だと言われています。
雄牛は強さや力のシンボルです。そのため、雄牛の血を使って神様へ祈ることで戦いに備えたのでしょう。スペインの闘牛の起源、雄牛
キリスト教の聖書でもこのような、雄牛を生贄に捧げるシーンがたくさんあります。

また、ローマ帝国がイベリア半島(現在のスペインとポルトガル)を支配していた時期に、色々な文化が伝わりました。闘牛もその中の一つだという説もあります。

ローマ人の間で一番人気な娯楽はサーカスでした。ローマ人は”gladiadores”(グラディアトル)と呼ばれる剣闘士や、動物の戦いを見るためにサーカス場によく行きました。そこから闘牛が盛んになったと言われています
闘牛には宗教的な儀式という意味だけではなく、エンターテンメントの一つという意味もあるんですね。

 

その後、中世の時代では闘牛は貴族のスポーツになりました。地位の高い人々は、臣下たちの前で闘牛をすることで、自分の強さや勇敢さを証明しようとしたのです

実は中世の時代まで、闘牛士は馬に乗って戦っていました。今の時代の闘牛のように、地上でも戦うようになったのは、ある伝説の闘牛士がキッカケです。
彼の名前はFrancisco Romero(フランシスコ・ロメロ)といいます。彼は18世紀にスペインで生まれ、現在の闘牛のスタイルを作った人として知られています

 

スペインの闘牛士、Francisco Romero(フランシスコ・ロメロ)

 

以上が闘牛の歴史についてです。闘牛の歴史はスペインの国の歴史と深くつながっているんですね。皆さんはどう思いましたか
闘牛が具体的にどのように行われるかは、また別の機会に話したいと思います!もう少しだけお待ちください。

Un saludo,
Ana

今回の記事いかがでしたか?
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One thought on “スペイン人の闘牛に対する複雑な感情とは?

  • 橋本紘一

    闘牛場で牛を刺殺するのは、確かにサーカス場での権力者の遊戯であって現代社会では通用しない。でも、今でもユーチューブで見られる街頭での一般庶民の牛追い祭りは庶民の憂さ晴らし、庶民の一体感を醸成する祭りになると思う。
    でも、スペインの長き世界的な歴史を持つスペインの国民は21世紀の今日でもこの荒っぽい牛も人間も怪我をする(死者も出ていると思う)低俗な祭りを恥ずかしいと思わないのでしょうか。
    起源の著述が乏しい。永く継承されている闘牛、牛追い祭りに就いてもっとラテン諸国への影響、国民或いは国家に与えてきた何かを 最と述べて欲しい。