スペイン語の名言、ことわざ『自分も食べないが、他の誰にも…』


Ecomスペイン語講師Ana
EcomのAnaです。¡Hola! ¿Cómo estáis hoy?

今日は、スペイン語でとってもよく使われる「あるある表現」をご紹介します。

 

第19回
“Ser como el perro del hortelano, que ni come ni deja comer”
(自分も食べないが他の誰にも食べさせない、農家の犬のようだ)

 

スペイン語の名文、諺『自分も食べないが、他の誰にも…』

 

表現の意味がよくわかるように、例をあげますね。
ある友人が、最近別れた彼女との問題についてあなたに話しています。彼女がその友人に対して、どんな感情を持っているかはわかりません。彼女は、彼が他の誰かと付き合うのは嫉妬して嫌がります。しかし一方で、彼とよりを戻すことも望んでいません。
こういう場面で私たちスペイン人は、その相談してきた友人に、こんな風に言います。「君の元カノは、自分では食べないが他の誰にも食べさせない、まるで農家の犬のようだね。」と。これが、今回の名文の意味となります。

ところで、この「農家」(hortelano)って何でしょうか?hortelanoは野菜やフルーツを植える、小さな畑・菜園を持っている人のことです。こういう農家の人たちは大体ペットとして犬を飼っていますが、その犬たちはベジタリアンではありません。そのためこの犬たちは、畑でできた収穫物を食べることはしません。でも主人への忠誠心ゆえに、他の動物が畑に近づいてその作物を食べるのも許しません。
諺の通り「農家の犬」は、「自分も食べないが、ほかの誰にも食べさせない」というわけです。

この名文は元々、1618年にロペ・デ・ベガスという作家が発表した『農家の犬』という喜劇に由来しています。劇ではベルフォールの公爵夫人であるディアナの愛人たちと、秘書のテオドロが登場します。テオドロは利発で外見も美しいのですが、公爵夫人ディアナよりは階級の低い若者です。彼は最初マルセラという女性に恋をしますが、その後ディアナに関心を示すようになります。ところがディアナは時に冷たく時に無邪気で、結局テオドロへの愛を表さないまま劇は終わってしまいます。この話からも、『農家の犬』という諺の意味がよく理解できると思います。

数年前にピラール・ミロという映画監督が、この作品を映画化して大成功を収めました。こちらは、テアドロがディアナを『農家の犬』だと非難しているシーンのビデオクリップです。テアドロは「君は、僕の愛が冷めてしまうのを見れば火のような恋心を燃やし、僕が恋心を燃やすのを見れば、氷のように冷たくなる!」と言っています。テアドロが少し可哀想ですね。

¡Hasta otra, amigos!
Ana

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