スペイン国歌に隠された秘密とは?(後編)


Ecomスペイン語講師Ana

こんにちは、Ecomのアナです。今日は先週につづいて、スペインの国歌についてお話します。
先週お話した通り、スペインの国歌には歌詞がありません。歌詞を作る試みは何回かありましたが、ずっと作れませんでした。最後に歌詞を作成する試みがあったのは、2007年です。

スペインオリンピック委員会の委員長であるアレハンドロ・ブランコさんが、SGAE(Sociedad General de Autores y Editores スペインの作家や編集者の総合会社)と共同してコンテストを行いました。
この曲は、オリンピックでスペイン人選手に賞を与える時に使うつもりでした。スペイン国歌が流れてくる時に、無口のスペイン人選手の姿に違和感があるからですね。また、私も含めて多くのスペイン人がいつも笑ってしまうのを防ぐ目的もありました。
7000人から提案があった中、Paulino Cuberoという人の作った歌詞が選ばれました。この原稿は、1月中旬に公示されることになりました。しかしその数日前に、流出してスペイン人に知られてしまいました。

 

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この曲は「世界三大テノール」として有名なPlácido Domingo(プラシド・ドミンゴ)という歌手に歌ってもらう予定でした。しかし、歌詞に対する批判がすぐ発生してしまい、選手や政治家の間でも否定的な声が出ました。
そこで、論争が膨らんでしまう前に、スペインのオリンピック委員会は国歌の歌詞を省くことを決定しました。結局、スペイン国歌に歌詞を付けることは難しいようですね。

こちらのビデオは、サッカースペイン代表の試合です。国歌の歌詞がないので、その代わりに「ラ~ラ~ラ~」と歌われています(笑)

ただ、笑えない事件もあります。オーストラリアで2003年に行われた”Copa Davis”(デビスカップ)というテニスの大会では、主催者のミスで”el himno de Riego”という曲を流してしまいました。この曲は、フランシスコ・フランコ時代になる前の国歌です。フランコ独裁政権になってからは、流すのが禁止され、その後もほとんど聞く機会がありませんでした。そのような曲が突然流れてきたので、選手は大変驚きました。そしてもちろん、サポーターの間には不満の声が出てきました。国歌を間違えられて、怒らない人はいないですからね。
こちらが、その時の様子です。スペイン人がぶつくさしていますね(笑)

スペインの大使も非常にむっとしていましたが、私のお父さんは懐かしく感じたのか、泣きそうでしたね(笑)

¡Eso es todo por hoy, amigos!
Ana

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