アラブの古代七不思議、バビロンの空中庭園の伝説

olfa

Ecomのオルファです。アッサラーム・アレイクム^^
皆さんは、「世界の七不思議」を知っていますか?これは紀元前の時代に、フィロンというギリシアの歴史家が「絶対に見るべき建築物」として選んだものです。

今日は「古代七不思議」の中で、アラブ地域にある(あった)建造物を紹介します!

هل انتم مستعدين ؟(ヘル・エントム・ムステヒディーン?:準備はできましたか?)
早速始めたいと思います。

その1:حدائق بابل المعلقة バビロンの空中庭園 (العراقイラク)

世界七不思議 バビロンの空中庭園

حدائق بابل المعلقة(ハデーエク・ベーベル・エル・ムアリカッ)と呼ばれる「バビロンの空中庭園」は、العراقイラクのبابلバビロンに位置していたようです。

この空中庭園は、ローマやギリシアの色んな本に登場します。しかし、考古学の調査をしても何の跡も発見されなかったため、ただの作り話であると言われています。「世界七不思議」の中でも、空想かもしれない建築物はバビロンの空中庭園だけです。
本に載っている物語によると、نبوخذنصرIIネブカドネザル2世というバビロンの王様(在位:紀元前605~紀元前562年)が、アミティスという自分の奥さんのために作ったそうです。彼女の故郷はإيرانイランのميديونメデスという、緑が豊かな場所でした。しかしイラクの砂漠に住むことになってから、いつも故郷を懐かしく思っていたそうです。
ちなみに空中庭園は仮定だと現在のイラク、بغدادバグダッドから南に50キロくらい行ったنهر الفرات(ナフル・エル・フラート)という、ユーフラテス川沿いの場所にあったようです。

世界七不思議 バビロンの空中庭園
イラク側のユーフラテス川です。ユーフラテス川はイラク以外にも、シリアやトルコを通っています。

ちなみに、アラビア語で「世界の七不思議」は「عجائب الدنيا السبع」(ガジェーエブ・エッドニアー・エッサブハ)と言いますよ。

おまけ:プチアラビア語講座

◆عجائب(ガジェーエブ):「不思議なこと」(複数形)
→日本語の「不思議」と同じようなニュアンスで使われます。

◆الدنيا(エッドニア):世界
→女性名詞にも同じように使われます。

◆السبع(エッサブハ):七つ

◆「العالم القديم」(エル・ガレーム・エル・カディーム):古代

次回は、あと2つ残っているアラブ世界の古代七不思議を紹介したいと思います。

世界七不思議 バビロンの空中庭園
16世紀オランダの画家、Maarten van Heemskerckが描いた空中庭園です。

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