アラブの名文、諺『○○の息子/娘』(前編)

olfa

アッサラームアレイクム!Ecomのオルファです。
お元気ですか?ケイファ・ハールクム?

以前お話したようにアラブ人には家族の繋がりがとても大事で、自己紹介をする時にも「私はOOです」ではなく「私はOOの子供のOOです」と言います。覚えているかな?(アラビア語の名前についての記事はこちら)

さて、今回のアラビア語名文はちょっと特別です。アラビア語でよく使われる「~の息子」という表現を、いくつか教えたいと思います。

女性に使う時は、ただイブン(إبن)をベント(بنت)にすればいいだけですよ(^^)

 

  David Allan Brandt_photography

写真:David Allan Brandt

 

その1:إبن امبارح
「イブン・エムベーラフ」(昨日の息子)

この「昨日」は「過去」ではなく、「終わったばかり」という意味です。なので「昨日の娘」「昨日の息子」とは経験の少ない、未熟な人を表します。経験、知恵、知識などが不足している人に対して使われます。言い方によっては厳しく聞こえますが、実際にはそうでもなく普通に使われています。友達同士に冗談で使うのもOKです。

例:「!ما فهمت؟ إنت إبن امبارح」マー・フェヘムト?エンタ・イブン・エムベーラフ!(えー、あなたわからなかったの?昨日の息子だね!笑)

 

その2:إبن مدارس
「イブン・メデーレス」(学校の息子)

「学校の息子」とは不思議な表現ですね。「学校」は良い所ですが、これは少しネガティヴな意味で使います。「学校の息子」とは自分で頭を使わずに、覚えた通りにしか行動できない人です。こういう人は、学力はありますが判断力が無いので変なことをしてしまいます。学校で学べないこともありますからね。
日本にも、当てはまる人がいるかもしれないですね。

 

その3:إبن ساعته

「イブン・セーハティフ」(一時の息子)

「一時の息子」の「一時」とは、「一時間」の意味です。これには、「急に、いきなり」というニュアンスがあります。つまり「一時の息子」とは、すぐに性格や考えが変わる人を示します。
これが進んでいって、今では「あまり信用できない人」、「真剣に頑張らない人」も表すようになっています。他には「二枚舌」という意味もありますね。

berber-father-and-son

続きはまた次回紹介します^^

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です