アラブの名文、諺『輝く物が全て…』

Ecomアラビア語Olfa

こんにちは!アッサラーム・アレイクム^^
EcomのOlfaです。

今日はアラブの名文、諺紹介のコーナーです。皆さん、すごくかっこいい(かわいい)人と話をして「素敵な人だな~」と思っていたら、実はその人の性格が悪かったり、頭が良くなかったりしてガッカリしたことはありませんか?
今回のフレーズは、そんな経験に関係しています。

第12回
ليس كل مايلمع ذهباً
レイサ・コラ・マ・ヤルマー・デヘべン
(輝く物が全て金というわけではない)

◆単語
ليس(レイサ)=ではない(否定/名詞の前)
كل(コラ)=全て
يلمع(ヤルマー)=輝いている(動詞)
ذهبا(デヘべン)=金(ゴールド)

前にこのブログで、UAEなどに設置されているゴールドの自動販売機を紹介したことがあります。これを読んだ方は、「ذهب」(デヘブ)がアラビア語で「ゴールド」を意味することをわかりますよね^_^
(ちなみに、今回のフレーズで使われている「ذهباً」(デヘべン)は不定形名詞で「一般的なゴールド」を指します。)

皆さん、アラブ人がどれぐらいゴールドを好きか知っていますか?(笑)
アラブ人はゴールドの輝きや色をとっても好んでいて、そのためゴールドは「最高の魅力」を表すものとして扱われています。

でも、輝いている物が全部ゴールドとは限らないですよね?実は全然大したことない物かもしれません。なので、この名文は「最初の外見だけで判断しても、中身は違う物、良くない物かもしれない」という意味があります。

アラブの名文、諺『輝く物が全て金というわけではない』

このフレーズは、「大好きな物(人)にも騙される可能性があるから、注意しないさい」という教訓を、アラブ人の大好きなゴールドで例えているんですね。

ただし、外見や見かけももちろん大切です。このフレーズには「良い外見で、なおかつ良い中身の物を好むべき」というニュアンスがあります。
アラブ人がゴールドを好きなのも、綺麗なだけでなく、価値がある物だからです。どちらか片方だけを見て、物の好き嫌いを決めるのはダメだということでしょう。表面が輝いているだけで、ゴールドだと思ってはいけません。

物に対しても人に対しても、「本物のゴールド」「偽物のゴールド」を間違えないように注意したいですね。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です