アラブ人は木で歯磨きするってホント？

こんにちは、Ecomのオルファです。

今日も、アラブの面白い文化を紹介していきたいと思います。突然ですが、こちらの茶色い板が何かわかりますか？流石に食べ物ではないでしょうけれど…一体何に使うのでしょうか？！ヒントは、衛生に関わるアイテムです。かなり難しいかな？

これは…سواكシワークという歯ブラシです。
こんなもので歯磨きって、痛そうですよね。いつもあなたが使っている歯ブラシとは全く違うはずです。しかも、どこにも毛が付いていません。こんなものを使って、よくアラブ人は「歯を磨いた」なんて言えるな～、なんて思いましたか？(笑)
実はこのシワークとは、「Salvadora persica」（アラビア語：アラクأراك）という木の根っこです。中東地域に生えている木で、とても柔らかい材質で香りも良いことで知られています。アラブ人は昔から、この木の小さな根を歯ブラシの代わりに使っていました。とても柔らかいので歯茎を傷つけないし、歯に磨くだけでも自然と良い香りが残ります。
現在は普通の歯ブラシを使う人の方が多いですが、シワークはまだ普通に販売されていますよ。主にお年寄りなどが使っています。また、シワークは水が不要なので旅行にも非常に便利です。
ちなみに、シワークを使わないアラブ人の間でも、シワークの見た目や香りを懐かしいと感じる人が多くいます。そのため、アラブ世界では「シワーク味」の歯磨き粉が流行しています。

アメリカの国立生物工学情報センターも「シワークを使うと通常の歯磨きよりも歯や歯肉に健康で効果的」という調査結果を2003年に発表しています。世界保健機関(WHO)でも、シワークの利用がすすめられています。歯ブラシの機能としてもスゴイんですね。

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セレーム〜！またね！