オルファのここスゴ60回目:日本の卒業式がスゴイ

Ecom講師 Olfa
皆さんこんにちは。Ecom@フランス語のOlfaです!今日は、日本のここがスゴイと思う所を書いていくコーナー『ここがスゴイよ日本』の60回目です。

2週間「ここスゴ」をお休みしてしまいました、すみません…。今週からまたポストしていくので、よろしくお願いします^_^

日本は毎日のように色んなイベントがあって驚きますが、最近あった大きな出来事と言えば…そう、卒業式ですね!
フランスでは毎年9月から新しい学年が始まるので、私は最初に日本へ留学に来たのは、9月でした。そこから大学に入って、日本での初めての春がやってきました。
3月の終わりから4月にかけて日本では新しい学年に変わるので、学校中で立派な着物やスーツを着た卒業生を見ることが出来ました。その時に卒業した女性の友人がいるのですが、彼女の姿を見て私は「なんて素敵なんだろう!」と思ってすごく感動しました!
卒業式の、着物姿の人がたくさんいる光景は観ていてずっと飽きません!しかも皆が楽しそうにワイワイして、色んな人に会って記念写真を撮っている姿に、私は感動しっぱなしでした^^

私がこんなに日本の卒業式を「スゴイ」と思うのは、フランスとは全く違うからです。
フランスの大学は大雑把にいうと、次の3つのカテゴリーに分かれています。

1- 私立大学/グランゼコール
2- 専門大学/半官半民大学
3- 公立大学

その1:私立大学/グランゼコール

卒業式:あり

イベント:Le bal de promo(卒業式のパーティー)
フランスの私立大学やグランゼコールは、フランス人の5~10%しか通えない大学です。(グランゼコールとは、フランスのエリート養成学校です。詳しくはまた今度のブログでお話しますね。)
学力も高く、金銭的に余裕のあるフランス人が通っているので、リッチな雰囲気があります。そのため卒業式に合わせて、アメリカンスタイルのProm(プロム:ダンスパーティー)が開かれます。ただ私立大学に通うフランス人は少ないし、服装などもアメリカ式なので、フランスの伝統などはほとんど感じられないイベントです。

その2:専門大学/半官半民大学

卒業式:あり/なし
イベント:Remise de Diplômes(卒業証明書を渡される)
専門学校には、フランス人の約25%が通っています。卒業証明書を大切に思っているので、それをもらう時は結構盛り上がりますが、卒業当日にはパーティーをしません。
当日は、先生または校長が学生を一人ずつ呼んで、卒業証明書を形式的に渡していきます。特別にスーツなどを着るわけでもなく、普段の恰好と変わらずに出席します。写真も全く撮りません。フランスでは「卒業したから卒業証明書と写真を撮る」のは、何故かとてもおかしく聞こえます。
私も、もちろん卒業証明書は持っていますが友達との写真は一枚もないです。その時には当たり前のことだと思っていましたが、日本の卒業式を見た後では「残念だな」と思うようになりました。フランスの卒業式も、日本のようにすれば良いのにな~と思います!

その3:公立大学

卒業式:全くなし

公立大学には、フランス人大学生の65%が通っています。だから一番フランスっぽい様子が見られると思いますよね?でも実は、公立大学(”Fac”または”Université »)には卒業式が全くないんです。
公立大学の卒業は、最終試験の結果によって決まります。そのため皆試験に必死で、最後の試験が終わるとすぐに、リラックスするために旅行などに出かけます。
なので、試験結果が出る時にはほとんどの人が大学からは離れていて、郵便で卒業証明書を送ってもらう学生が多いです。オンラインで自分の試験結果を見て、仮の卒業証明を印刷して、旅行から戻った時に大学へ取りに行くという学生も結構います。なんだか、とっても悲しい卒業の仕方ですよね…。

イラスト60_卒業

このように、フランスの大学は卒業に関するイベントがあまりなく、少しさびしいです。

私は日本との差を実際に経験してから、日本の卒業式にずっと憧れていました。日本の卒業式はスゴイです!
フランスの卒業式への質問などがあれば、ぜひ教えてください!また、皆さんの卒業式の思い出も聞かせてほしいです^^

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