ドイツ人がよく学ぶ、人気の外国語TOP3

Julia Ecom(イーコム)

こんにちは、EcomのJuliaです。

昔の日本はドイツの影響が大きい国だったから、英語だけでなくドイツ語もよく勉強されていたと聞きました。また、少し前のドイツ人向けの日本のガイドブックには、日本にはドイツ語が話せる人が結構いる(特に医者)と書いてありました。しかし今は、日本の医者に聞いても「大学生の頃はドイツ語を勉強してたけど、今はもう全然話せないよ」と言われます。

現在の日本では他の多くの国と同じように、英語を勉強することに集中していますね。では、ドイツではどの外国語が勉強されているでしょうか?ドイツはヨーロッパの真ん中にあるので、外国語としてではなく母語として、フランス語やトルコ語、ロシア語など二つや三つの言語を話せる人がいます。それもあってドイツの教育制度は語学を重視しているため、小学2年生から高校の間に、少なくとも一つの外国語を教わります。ですが更に第二、第三の外国語を勉強するのはドイツでは普通です。今日は、ドイツで学ぶ生徒が多い外国語についてお話します。

 

3位:ラテン語(生徒数772,705人)

ドイツでよく学ばれている外国語 ラテン語

昔のドイツでは、「Altgriechisch」(古代ギリシア語)と「Latein」(ラテン語)の教育が盛んでした。なぜかというと、ヨーロッパの歴史的な文書はこの二つの言語で書かれているからです。現在使われているドイツ語の中にも、特にサイエンスの分野では「ラテン語」に由来した用語がたくさんあります。でもラテン語は、今はもう話されていない言葉です。それなのに、どうしてドイツ人は習おうとするのでしょうか?実はドイツ語だけでなく、ヨーロッパの言葉はラテン語をベースに派生しています。例えばフランス語やイタリア語がわからなくても、ラテン語ができればある程度理解できます。そのうえラテン語は文法が細かい言語なので、身につけると他のヨーロッパ系の言語を習う時に、非常に勉強しやすくなります。そのためドイツの大学に入ると、法律学、医療学、言語学と生物学などの専攻にはラテン語の語学知識が必要です。こうした理由で、ドイツでラテン語を勉強している生徒はまだまだ多いです。しかし最近はラテン語を教える先生の方が少なくなっているため、代わりにイタリア語、スペイン語、ロシア語(東ドイツで多い)を勉強する人もいます。

 

2位:フランス語(生徒数1,632,803人)

ドイツでよく学ばれている外国語 フランス語

1963年に、フランスとドイツの間で仏独協力条約が結ばれました。これは色々な分野で、フランスとドイツの協力をサポートする条約です。政治や経済や芸術など、この2つの国で一緒に活動することは非常に多いです。そのため、言葉の教育にも力を入れています。ドイツでは一般的に、フランス語は第二外国語として中学1年生から教えられています。ですがある連邦州では、小学5年生から第一外国語として教える学校もあります。フランス語はフランス以外にもカナダやベルギー、スイス、それにアフリカの国でも通じるので、人気があります。ちなみに私は大学の専攻では、フランス語ではなくラテン語を選んでいました。もう全く話せませんけどね(笑)

 

1位:英語(生徒数7,551,732人)
ドイツでよく学ばれている外国語 英語

1位はきっと、皆さんの予想通りですね!ドイツでも英語はグローバル言語として、学校で勉強されています。
基本的に英語の授業は小学5年生から始まりますが、最近では、3,4年生の時から勉強し始める子供も多いです。私の場合も小学校4年生から英語の授業が始まって、高校が終わるまで全部で9年間も英語を勉強しました。大学では授業がドイツ語でも、国際関係のトピックが多くなるので英語は必須です。英語が使えないと大学の時に大変になるので、それまでの9年間で英語のレベルをB2(詳しくはコチラ)まで高めることが必要です。9年間勉強しても、全く話せない人もいますけどね(笑)

ドイツでよく学ばれている外国語 ラテン語 フランス語 英語

日本人の皆さんにとっては、外国人が学ぶ外国語ということで、ちょっとイメージしづらかったかと思います。ですが、皆さんが第二、第三外国語にも興味を持つきっかけになれば嬉しいです。日本の語学教育はどのような状況ですか?

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