ドイツのお菓子シュトーレンを使ったザクセンのX‘mas募金活動

staff02みんなさん、Guten Tag! お元気ですか?
12月に入り、クリスマス気分がもり上がってきましたか?
私もクリスマス気分を盛り上げるために、Adventskranz(アドベントのキャンドル付きリース)を作って、クリスマスクッキーも作りました。
家の中が、おいしいクッキーの香りが満たされて気分が高まります。
ドイツ人にとって、クリスマスにお菓子がないと、クリスマスでないといった感じすらあります。
そのお菓子は自分で作るか、パン屋で買うか構わないので、とりあえず、せっかくのクリスマス、何か「お菓子」が用意されているのが大事です。

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そのため、1994年に、ドイツのパン屋さんはそうしたドイツ人のお菓子愛に注目して、「Stollenpfennig」という募金運動を開始しました。
「Der Stollen」は、このブログ読者にはおなじみの、クリスマス用のお菓子パンです。
・「der Pfennig」はユーロ導入以前の、ドイツ通貨マルクの細かいお金の呼び名です。
その結果、「der Stollenpfennig」は「シュトーレンの細かいお金」との意味になります。

毎年12月のクリスマスシーズン、ドイツザクセン州の600軒のパン屋さんには、必ずと言っていいほど募金箱が置いてあります。
パン屋さんのお客さんはStollenや他の物を買うときに、お釣りをその箱に入れることができます。その募金活動は「Diakonie」(ディアコニー)というドイツの福祉団体とプロテスタント教会が中心になって,奉仕に専心する団体とパン屋の組織組合の間で行われています。

募金で集まったお金はBrot für die Welt(世界のためのパン)という福祉事業に贈与されます。この『世界のためのパン』という組織は、世界のみんなが、毎日食べるパンぐらいは手元にあってほしいという願いから生まれました。

なので、募金の名前は、Brot für die Welt(世界のためのパン)募金でもよかったのに、どうして「der Stollenpfennig」(シュトーレンの細かいお金)という言い方になったのでしょうか?
Stollenは、今はそこまででもないですが、昔は、高く、美味しい高級お菓子パンの代名詞でした。こういうパンがある一方で、他の場所にはパンもないところがあります。なのので、Stollenのような高級お菓子パンを食べるなら、他の人たちのパンに必要なお金を募金してくださいね。
という意図があります。
こちらの活動で、今のころは50万ユーロ(約6,000万円)ぐらい集まりました。
去年の「Der Stollenpfennig」はお釣りだけで、3万1千ユーロ(約360万円)を集められました。
一応少なさそうですが、一か月で、ザクセン州だけなら、とても多いと思います。

クリスマスは募金活動の季節で、ドイツ国内様々な募金プロジェクトがありますが、「Stollenpfennig」はザクセン州だけで、ドレスデン、ザクセン州出身の自分としては、とても誇らしいことだと思っています。

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