ドイツの名文、諺『天からマイスタが落ちたことはない』

Julia Ecom(イーコム)

こんにちは!EcomのJuliaです。私はよく音楽や絵画などのアーティストなどを見ると、「どうして彼らはそんなに上手なの!?」と羨ましく感じます。彼らたちにできるなら私もできるでしょう!と思って試してみますが、やってみると無理なことがわかってすぐに諦めます。

ですが、彼らも最初から上手だったわけではありませんよね?すぐに諦めていたら、レベルが上がるはずはありません。
それを表しているのが、今回のドイツ語名文です。

第39回
「Es ist noch kein Meister vom Himmel gefallen.」
(天からマイスタが落ちたことはない)

 

ドイツの名文、諺『天からマイスタが落ちたことはない』 「Es ist noch kein Meister vom Himmel gefallen.」

 

★意味★

「Himmel」は空あるいは天を意味します。「Meister」は名手です。天から名手が落ちない状態を想像しましょう。空から急に人が落ちます。その人はもうプロフェッショナルで、練習をしなくても何でもできる人です。それなのに落ちるなんて、あり得ないですよね?

子供は何も能力を持っていない状態で生まれます。みんな0から始まるので、自分の能力は自分で見つけないといけません。しかし何でもすぐに諦めると、自分の持っている能力を見つけることができません。あるいは何かを上手にできても、すぐに練習しなくなると結局はあまり能力を持ってない人に負けてしまいます。
“Es ist noch kein Meister vom Himmel gefallen.”は何かを試したけど失敗したので諦めようとしている時に使います。「最初の方で上手くいかないのは当たり前。上手になるかもしれないのに、今諦めるのはもったいないです。だから、もっと頑張ってみて」というメッセージが含まれたフレーズですね。
この諺は、小さいことでも大きい問題でも使えます。5才の子供が初めて字を書いたら、上手くスペルが作れないのは普通です。もしそれで子供が諦めようとしたら、お母さんは「Es ist noch kein Meister vom Himmel gefallen.」と言います。

このフレーズはたしかに良いことを言っているのですが、何回も言われると嫌になりますよね。私も子供の時に「もう辞めたい」と思ったことがあっても、お母さんにこのアドバイスをされていました。正直、あまり聞きたくなかったな…(笑)

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