ドイツの名文、諺『生きることは毎日砂糖をなめることではない』

Julia Ecom(イーコム)

 

こんにちは!Ecomのユリアです。
皆さん、ドイツ人に対して「条理のある人」というイメージはないですか? そのような考え方がよく役に立つと思いますが、たまに実生活において、過激な意識をしてしまっていることもよくあります。今日は、「本当だ!」と感じることができるフレーズを紹介したいと思います。

 

第28回
「Das Leben ist kein Zuckerschlecken.」
(生きることは毎日砂糖をなめることではない)

 

 

ドイツの名文、諺『生きることは毎日砂糖をなめることではない』
こちらのフレーズには、2つのポイントがあります。1つ目は「砂糖」という食べ物の価値についてです。砂糖は、今でこそ一般的で毎日食べられています。ですがヨーロッパで砂糖は、200年前まではとても高くて「süßes Gold」(甘い金)と言われる贅沢な食べ物でした。砂糖を毎日食べられる人たちはお金持ちで、楽に生活をしていたんですね。2つ目は「砂糖」の味についてです。「砂糖」は甘くて、苦い薬などと比べると食べやすいですよね。誰でも無理をせずに食べることができます。
これら2つを理由に、砂糖は「楽」なことのシンボルになりました。「Das Leben ist kein Zuckerschlecken」という文の意味は、「生きることは、砂糖を食べることのように簡単ではない」、あるいは「あなたは甘やかされる状態(お金もち)ではないのだから、生活をするために頑張らないと」という意味があります。実際、生きることは大変ですよね。

このフレーズは、簡単にできることだと思っていても実際には努力が必要で、失敗してしまったことに対して使います。
例えば、新しい職場で簡単に自分のキャリアを築くことができると思っていたのに、他の人に自分が欲しい仕事を奪われてしまいました。もしかしたら同僚はちょっとアンフェアな方法で(自分について悪口を言ったりして)、仕事をもらったのかもしれません。しかし、「Das Leben ist kein Zuckerschlecken.」です。人生はフェアではありません。あなたよりできる人や運の良い人、つまり「砂糖をなめる」人がいます。だけど努力して、ちゃんと頑張ることは大切です。
このようなフレーズを聞くと、やはりドイツ人の性格には冷たい部分があると思いますか?でも、ある意味ではリアリストとも言えるでしょう。もし自分の生活について文句を言う人がいたら「das Leben ist kein Zuckerschlecken! 」と言ってみてください。ただそれだけでは冷たいので、同時に解法方法も添えてあげると優しいですね。
ちなみに、私の家族の中にもこの名文を言いそうなリアリストがいます。私のお姉ちゃんは日本語が読めないから、安心をしてこれを書けました(笑)

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