ドイツ語の慣用句。Nicht die hellste Kerze auf der Torte (ケーキの上の一番明るいキャンドルではない)

Guten Tag! Wie geht es Ihnen? イーコムのユリアです。
今日はドイツ語の面白いフレーズを紹介したいと思います。今日はドイツ人が大好きなケーキを含めている慣用句です。「Nicht die hellste Kerze auf der Torte」です。

直訳:ケーキの上に一番明るいキャンドルではない
意味:あまり賢くない

「Die Torte」は生クリームのケーキで、「die Kerze」は「キャンドル」。「hell」は形容詞で「明るい、まぶしい」という意味です。「Nicht die hellste Kerze auf der Torte」は、「ケーキの上のキャンドルの中で、あまり明るくないキャンドルである
=一番明るいキャンドルではない」と直訳ができます。

誕生日ケーキの上に、よくキャンドルがつけてあって、もちろんその中にはうまく燃えていないものもあります。
こちらの慣用句にあるキャンドルは一体、何のシンボルになっているでしょうか?

日本語の場合「明るい」は元気な、オープンな性格を持っている意味が強いですが、ドイツ語の場合は「hell」は「賢い」の意味の方を強く持っています。

キャンドルの形を見ると、キャンドル形は人の体に見えて、キャンドルの炎は頭と似ています。その頭はあまり明るくないというのは、あまり賢くない意味をしています(笑)。

普通、他と比べられるキャンドルがないと、炎の明るさはよくわからないですね。 ですが、他のキャンドルと一緒に燃えていると、そのキャンドルの明るさがわかってきます。キャンドルが集まる場所は普通にケーキの上にあるので、こちらの慣用句の中にも、ケーキが出てきました。
そのため、「Nicht die hellste Kerze auf der Torte」との意味は「あまり賢くない」です。
こちらのフレーズは俗言的で、ビジネスは使えませんが、仲がいい友達や家族の中によく使える慣用句です。

例として、こちらの学生同士の会話を見てみましょう:

A: Hast du schon gehört? Susi hat schon wieder eine schlechte Note in Mathe bekommen.
(もう聞いた? スーシーさんは、まだ数学の試験で落ちてしまったんだよ。)

B: Naja, Susi ist ja auch nicht die hellste Kerze auf der Torte.
(ま、彼女は、ケーキの上の一番明るいキャンドルではないからですね。)

Aさんはお互いの知り合いSusiさんの試験の結果でびっくりしていますが、
BさんはSusiさんはもともとあまり賢くない人なので、とくにびっくりではないと言いたくて、Susi ist ja auch nicht die hellste Kerze auf der Torte. と使っています。

私の弟はとても賢くて、私が(数学や、一般的の教育なことについて)変な質問をするとよく「Na Julia, du bist wohl nicht die hellste Kerze auf der Torte」(ユリア、あなたはあまり明るくないキャンドルだろうね)をよく言われています 汗。

「あなたは賢くない」との言い方は、失礼に聞こえますが、こちらの慣用句はかわいい言い方なので、そこまで強くないですが、使うときには、気を付けたほうがいいです。

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