ドイツ語の慣用句「anders gestrickt sein」(違う方法で手編されている)

Guten Tag! Wie geht es Ihnen?イーコムのユリアです。今日はドイツ語の面白い慣用句を紹介したいと思います。今回紹介するのは私が秘かに得意とするハンディクラフト(手工芸)を元にしているフレーズです。それは、「anders gestrickt sein」です。

直訳:違う方法で手編されている
意味;異なっている特徴を持っている・他と違う

「anders」は「異なっている」「違っている」、「stricken」は「手編する」で「gestrickt sein」は「手編されている」の意味になります。
結果、「anders gestrickt sein」は「違う方法で手編されている」になります。では、実際はどのような意味で使われるのでしょう?

私も「stricken」(手編する)はまだまだ上手ではないですが、手編みは一般的に決まった仕様があります。一つの手編の方法ができたら、なんでも手編することができます。ですが、人によって、手編する方法も異なって、最終製品も異なるものができる可能性があります。その場合、その最終製品は「違う方法で手編されている」ということですね。

「違う方法で手編されている」というのは、「異なっている特徴を持っている」「他と違う」と言いたい場合に使えます。

一般的の例として、「Männer sind anders gestrickt als Frauen.」(男性は女性より異なっている方法で手編されている)。
男性の特徴と性格は女性と異なって、男性と女性でできた布はもともと異なっているからです。ある人の特徴は他の一般的な人間と異なると「anders gestrickt sein」と使われています。「anders gestrickt sein」は一応ネガティブな意味を持っていませんが、使う機会によって、批判的な言い方としても言えます。

こちらの会話文を見てみましょう:

A:Einer meiner Schüler ist sehr schüchtern und redet nicht mit anderen Schülern.
(私の生徒の中の一人は、とてもシャイで、他の生徒と話しません。)
B: Er ist halt ein bisschen anders gestrickt. Vielleicht mag er einfach keine Gruppen

(ただ異なっている方法で手編されているかもしれません。集団の動きはあまり好きじゃないかもしれません。)
こちらの会話の中には、Aさんは自分の生徒について話をしています。他の生徒と異なって、あまりにもシャイな人です。 Bさんは、それはただ他の人と違う特徴として考えています。

一般的な人によって、あるいはやり方によって異なると「anders gestrickt sein」を使えます。特に失礼な言い方ではないですが、使うときには優しく言うように気を付けましょう。
ちなみに「einfach gestrickt sein」との慣用句もあります。こちらのフレーズと似ていますが「シンプルな人間」「ナイーブな性格」の呼び方です。

私の手編みは下手すぎて、私のものはただの特徴が異なるだけでなく、全く違う人間の種類になるかもしれませんけどね(笑)

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