ドイツ語の慣用表現:Dreckige Wäsche waschen (汚れている洗い物を洗う)

Guten Tag ihr Lieben! お元気ですか?イーコムのユリアです。今日はドイツ語の面白い慣用句を紹介したいと思います。家事のテーマが入っていますが、いつでも使えるフレーズです。今日は「dreckige Wäsche waschen」を紹介したいと思います。

直訳:汚れている洗い物を洗う
意味:他の人にたいして、するべきではない個人的な話、悪口をする

「Die Wäsche」は「洗濯」や「洗い物」の意味、「waschen」という動詞は「洗う」の意味で、「dreckig」は「汚い・汚れている」という意味です。
このため、「dreckige Wäsche waschen」は「汚れている洗い物を洗う」になります。汚れているものが集まってしまったので、したくない仕事を終らさないといけないことでしょうか?もうきれいな服を洗わなくていいから、汚れている洗い物をすると、きちんと仕事をするという意味でしょうか?

こちらの慣用句を理解するために、ドイツの昔の生活をまずイメージしてみましょう。昔は、洗濯機がなくて、すべては手洗いでした。 ですが、洗い物を洗うのはとても時間がかかって、一人でするのはつまらないですね。そのため、主婦たちは川や井戸で集まって、一緒に汚れている服を洗いました。 みんなさんも想像できると思いますが、女性たちは長い間一緒にいるとたくさんの話をします。 もちろん大事なテーマも入っていますが、時間をつぶすため、茶話をしたり、誰かの悪口を言ったりします、 川で集まって、汚れている服を洗濯時に悪口を言うので、
Dreckige Wäsche waschen (汚れている洗い物を洗う)は、「悪口をする」「他の人に対して、するべきではない個人的な話をする」との意味になりました。
では、会話例を見てみましょう:

生徒:Mutti und Vati streiten sich immer, weil Papa nie im Haushalt hilft. Und Oma hat schon wieder 5 kg zugenommen und..
(お母さんとお父さんはいつも喧嘩をしていますよ。 お父さんは家事に手伝っていないから。 お祖母ちゃんも5キロぐらい太ってきて、。。。)
先生: Hmm, du solltest deine dreckige Wäsche nicht vor mir waschen. Vielleicht kannst du das mit deinen Eltern besprechen.
(ね、あなたたちの汚れている洗い物は、私の前では洗わないほうがいいです。両親たちと相談しておいてね)
生徒: Oh, warum? (えーどうしたの=)
先生: Na, ist doch privat, das geht mich nichts an. (個人的な、家族の話なので、私が知ってほしくないと思いますよ)

こちらの例には、子供は個人的な話をして、悪口を言っています。 その情報は先生が知るべきではない、先生の前にその話をしてほしくない状態です。 その悪口は、「汚れている洗い物」で、それを他の人の前に洗わないものだと先生が言いたかったのです。他の言い方として、「Wasch deine dreckige Wäsche woanders」(あなたの汚れている洗い物は、他のところで洗えばいいです)も使えます。

どうですか?慣用表現として覚えておくと、何かの時に使えると思いますよ!

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