ピコ太郎式、ドイツの面白い新語:「verschlimmbessern」(改善+悪化)

Guten Tag ihr Lieben! お元気ですか? イーコムのユリアです。最近、やっとピコ太郎について知りました。
あれは英単語をくっつける形ですが、ドイツ語の中にも、単語をくっつけて新しい新語を作る動きがあり、今日はその新語の紹介です。その中の一つはが「verschlimmbessern」です。「Verschlimmbessern」は動詞で、「verschlimmern」(悪化させる) 「verbessern」(改善する)という2つの動詞をくっつけた形です。
この二つの動詞は正反対の意味ですが、どうしてくっつけられたのでしょうか?

 

 

「verschlimmbessern」は、改善しようと取り組んでみたけど、改善せず、逆に悪化させてしまう意味です。この「verschlimmbessern」という新語が作られる以前、ドイツでは、「nicht besser machen, verschlimmern」(改善せずに、悪化させる)と言っていましたが、長くて、使いにくかったです。そのため、動詞の2つをくっつけて、一つの動詞にしたら、普通の文書の中にも入れやすくなりました。ちなみに「verschlimmbessern」の名詞系は、「die Verschlimmbesserung」です。

日常会話にも使えるし、ビジネス関係にも使えます。例えば、凹んでいる友達を慰めようとして、その友達を逆にもっと凹ませてしまう場合には、「verschlimmbessern」が使えます。「Du hast es verschlimmbessert」(あなたは、改善させようとして、逆に悪化させた)といった感じに使えます。ビジネスの場合には、新しい商品をマーケットにだして、その前の商品がよかったのに、新しくできた商品は改善をしようとして、より使いにくく、性能が後退していると、「die Verschlimmbesserung」となります。

日本でも新しくできた単語が色々あると思いますが、今回のドイツ語「verschlimmbessern」と同じようなくっついてできた単語はありますか?
言語は生き物です。是非、辞書にのっているものだけでなく、新しくできたドイツ語の言葉も使ってみてくださいね。

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