フランス語の名文、諺『愛するほど意地悪する』

Ecom講師 Olfa

Ecomのオルファです!J’espère que vous allez bien.

フランス語名文コーナーでは前回まで、野菜・果物を使ったフレーズをまとめて紹介していました。
今回は、フランス人がよく使う、愛についてのフレーズを紹介します!

第12回
「Qui aime bien châtie bien」
(愛するほど意地悪する)

フランス語の名文、諺 「Qui aime bien châtie bien」 (愛するほど意地悪する)

「Qui」は直訳すると「誰」ですが、ここでは「人」という意味で使われています。
「Aime」「愛」という意味です。愛の名文ですから、当然この言葉が必要です(笑)正確には、フランス語で「愛する」を意味する動詞「Aimer」が活用されています。
「Bien」 は「Très bien(=完璧)」などで出てくるように、「良い、たくさん」といった意味です。

そして最後の「châtie」ですが、これはどんな意味でしょうか?
これは…「罰する、懲らしめる」という意味です!(動詞の不定形:Châtier)
愛と罰とは、反対の組み合わせですね。どういうことでしょうか?

このフレーズからフランス人の、「愛すれば愛するほど意地悪する」「愛されればされるほど意地悪される」という考えがわかります。

このフレーズは、2通りの使い方があります。

A:まだ付き合ってはいないカップルに対して使う

この名文は80~90%の確率で、まだ付き合っていないし、相手の自分への気持ちもわからない時に使います。私の感覚では、99%のフランス人はこのフレーズを信用しています!(笑)私の周りの親戚や友達、もちろん私も含めて皆そう思っています。
例えば、私がある男性のことを好きだとします。ただ、その人の気持ちは全くわかりません。私はその人に感じている愛情のせいで、自分でも知らないうちに、特別に甘くなるかもしれません。そうなると、自分の気持ちがばれちゃいますよね。相手がどう反応するかわからないから、それを避けようとします。そのため逆に、いつもより優しくなくなります。意地悪な行動をすることでバランスを取って、自分の気持ちを隠そうとするんですね。

それはなぜかと言うと、人に恋すると少し馬鹿馬鹿しくなるからではないでしょうか?(笑)カップルになれたら良いけど、片思いの時には逆に相手に嫌われるかもしれません。そう考えると、チャンスがなくなるのが怖いですよね。
なので、変な行動をしてしまう人もいます。フランス人は、相手の気持ちがわからない時は自分を守るために相手に意地悪します。
だから「なぜか、最近急に彼から意地悪される!」というシチュエーションがあったら、「彼、あなたに惚れているんじゃない?」と絶対言われますよ

B:付き合っているカップルに対して使う

ほとんどはAのパターンでしか使われませんが、10%くらい、既に付き合っているカップルに使う場合があります。「彼/彼女はあなたがスゴイ好きだから、すぐに嫉妬して意地悪する」というニュアンスで使います相手の一挙一動を見張って、自由にさせないような人にも使います…(笑)

私は結構使うフレーズなのですが、日本人の視点から見たらどうでしょうか?恋愛に関する違いはあるのでしょうか?ぜひ教えてください。

皆さんは、好きな人がいたら意地悪よりも告白をしてくださいね^^
Bon courage !

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