旧ソ連から伝わる、ロシアの大学の不思議な習慣


 

yuliaВсем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。日本の大学は新学期がスタートしてから大分落ち着いてきたころでしょうか。

私の通うペルミ大学の大学院では、この前、卒業のための国家試験が行われました。

私のブログが遅くなったのもこの理由で、死ぬほど緊張しながら、死にそうなほど勉強していました。

ロシアの大学院卒業試験は、20 – 30分程度の口頭試験(面接)と、論文および発表。

なんといったって、この試験を合格しなければ、大学院で頑張って学んだこの2年がパーなのです。

私の周りの優等生ロシア人の子も真っ白になって震えていたので、留学生扱いとなる私は、本当に面接の場で気絶するのではないかと思いました。

まあ、でも今はそれも無事終わって、残るは論文の仕上げとその発表です。これまた緊張しそう…。

ということで、今回は皆さんに、興味あるかもしれないので、ロシアで口頭試験の時に行う不思議な習慣をご紹介いたします。

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まず口頭試験の流れをざっと説明すると、みんな言われた時間に学科で集まります。

そして、「билет」と言った問題が書いてある用紙が何枚か用意されており、そこから1枚を引きます。

もちろん何があたるかは、引いた用紙をひっくり返して初めてわかります。

引いた後は、教室が与えられ、1時間そこで準備時間が与えられます。

与えられた問題にどのように答えるかを簡単にポイントで書いてメモしていく人もいれば、発表文章を書いて、それを読む人もいます。

そして、1時間がたった後、5名ほどの試験官の先生がいる部屋に移動します。

ここが一番びっくりするところですが、生徒は、この5人の試験官の先生向けに、ラウンジサービスのような提供をしなくてはいけません。

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試験が始まる日の朝から、試験官のテーブルにあらかじめ買ってきたお花を飾り、お菓子や簡単な食べられるおつまみを並べます。ラウンジサービスをイメージしてもらればと思います。

これは、旧ソ連時代からもう何十年も続いている奇妙な学校習慣で、

私たち学生の答えを聞いてくださっている先生方へのお礼の意味になります。

 

私は初めてこの習慣を聞いたときは不思議でなりませんでしたが、みんなでどんなお花を用意しようかとか、どんなおつまみなら食べやすいかなどとやっているうちに、こんなものかと慣れてしまいました。

 

ちなみにマケドニアから来た留学生に、こういう習慣マケドニアにもある?と聞いたところ、「あるある!うちの大学はアルコールも用意するよ!」ですって!不思議ですよね?

国家試験でアルコールやおつまみなんて!と思いませんか?

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そして、準備が整った後は、試験管が座り、そこへ順番に学生が前に出ていき、準備した答えを先生方に話をして、教授たちが採点します。

私は今回最後でしたが、認知言語学についてお話をしました。

ということを少しみなさんにも、ロシアの大学の試験事情をお話ししたかったわけでございます。結局受かったかって?

 

無事受かり、成績もBでした。良かった良かった。

あとは論文発表を頑張ります。

 

今回の記事いかがでしたか?
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