Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。ロシア人のイメージに「ウォッカ」をあげる人が多いということ、そして実際はウォッカだけでなくビールやワインもたくさん飲むことを先週お話しましたね。
さて、そんなロシア人の飲み会文化は、日本と少し異なります。ソ連時代は外食が盛んでなかったので、基本的にみんなの家に集まっていました。その文化が残っている関係か、ロシアの飲み会は基本的に宅飲みです。日本だと居酒屋などで飲むことが主流ですが、ロシアではほとんどありません。
私がロシアに来て間もないころ、日本人のルームメイトと「飲み会したいけど、お店自体が少ないよね?」なんて話をしていた矢先、知人が自宅へと招待してくれました。
そしてその一か月後に私の家にも招待をし、話を聞いてみると「ロシア人はあまりお店で飲まないのよ」と教えてくれました。「なんで??」と驚く私たちでしたが、「お店だと高いし、なんだか不自由な感じがしない?ロシア人はほとんど、誰かの家で友達と会うのよ。」とのことです。
ちなみに(職場にもよると思いますが)、誰かの誕生日などは職場で仕事の手を少し休めて、お酒を飲んでケーキを食べることも珍しくありません。
ロシアの「宅飲み」では、招く側が食事とお酒を多少用意し、招かれる側はデザートとお酒を持っていくのが一般的です。一番良いのは「何持って行ったらいい?」とあらかじめ聞いておくことでしょう。
飲むお酒は様々ですが基本的に女性はワイン、男性同士であればビールかウォッカが一般的です。また、日本みたいに乾杯の挨拶なしに飲み始めてはいけないというのもなければ、アメリカのように自由に注がれて飲むわけでもありません。
女性のワインは別ですが、少なくとも男性はウォッカを注いだら乾杯の挨拶をして、ワンショットでグラスを空にします。ビールでもウォッカでも相手のグラスが空になったら次いであげるのがマナーですが、ウォッカの場合は注いだら「飲むぞ!」という合図です(笑)
ビールやワインなどチマチマ飲む種類のお酒は、日本と同じく空いたら注いであげる感覚です。ちなみに男性と女性がいたら、お酒を注ぐ役割は基本的に男性です。
当然ビールの場合は一気に飲みませんが、ウォッカは違います。例えば5人で飲むなら5人とも乾杯のあいさつをして、その後に必ず皆で飲みます。この場合、少なくとも5ショットのウォッカを飲むということです。これを知ると、ロシア人がお酒に強くなるのもしょうがないと思いませんか?
先ほどから出てくる乾杯の挨拶ですが、これは英語にもある単語で、ロシア語にしたら「тост」となります。これがなかなか面白い文化で、招かれた人は必ず招いた人に乾杯しなければならないし、男女がいるグループなら女性に乾杯しなければなりません。
私が参加したほとんどの飲み会は、最初は出会い(初めて会った場合)かみんなが集まれたことに対して「за встречу!」と乾杯します。
その次からは「愛に乾杯」とか「学問に乾杯」などと続くわけです。もし日本から来たばかりで長い乾杯の挨拶に自信がなければ、「за дружбу!」(友情に)「за Россию!」(ロシアに)などと言っておけば喜ばれること間違いなしです。
ちなみに、乾杯の前は絶対に飲んじゃダメというわけではありません。ここは日本と少し違いますね。ただ、もし他の人も飲まないで待っているようなら、その時は雰囲気を読んで行動しましょう。
また、お酒はもう飲めないと思ったら、素直にジュースなどを注いでもらいましょう。周りが盛り上がっているのに申し訳ないと思ったら、ロシア人になる練習は少しずつなどと冗談を言えば、誰もテンションを下げることなくすみます。ロシア人は基本的に日本人より身体も大きいので、同じペースで飲むのは大変です。無理は禁物ですよ。あと、ロシアの二日酔いにはピクルスジュースがお勧めです。お試しあれ☆
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