Всем привет! みなさんこんにちは!Ecomのユリヤです。前回も書きましたように、ロシアでは劇場やバレエといった文化がとても身近であり、日本でいうと映画くらいの感覚で楽しめます。ある程度の田舎町でも劇場は必ずあるし、有名なバレエ団などはよく国内ツアーをします。
また、私が住む町ペルミは、特にこの文化的な所に力が入っているような気がします。ペルミバレエ団は、第二次世界大戦の時にサンクトペテルブルグから避難してきたバレエ団がきっかけで生まれました。彼らがそのままペルミに残りその素晴らしい知識を代々と引き継いだことで、世界的に有名なバレエ団となったのです。
また、他にも高いレベルの劇場が数カ所あり、外国人はもちろん、モスクワから来る人などもペルミに来たら足を運んでいます。そこで今回は、そんなペルミでも個人的に特におすすめしたい劇場を紹介したいと思います。
私は決して詳しいわけではありませんが、数か所見に行った劇の中でとても面白く、印象に残ったものが2つありました。そして2つとも同じ劇場で観たのですが、この劇場がなかなか興味深い所なのです。それは「Театр у моста」(橋の近くの劇場)です。
この劇場ができた1988年には周りに多くの劇場があり、それほど注目されていませんでした。やがてソ連が解放されて周りの劇場たちも少しずつ大きくなり、客席を増やすことによって儲けを増やそうとしました。
しかし「Театр у моста」だけは、そうしませんでした。劇場の創設者セルゲイ・フェドートフの言葉によると、「こんなに世の中がハイスピードでくるくる回って発展している時代に観客の注目を持続させるのは本当に難しいのに、劇場を広くしてしまったら圧迫感がまるで消える。だから私は(S.フェドートフ)小さい観客室を大切にしている。観客の意識が携帯電話にいったら、劇は失敗したと思ってよい。」そうです。
私も、彼の言葉は本当にその通りだと私も思います。ちなみに「Театр у моста」は、ロシアの劇場を評価する賞「ゴールデン・マスク」を取っています。そのため当然この劇場のパフォーマンスは大人気で、チケットは数か月前に売り切れてしまいます。私が観た2つの劇も本当に素晴らしかったです。あの劇場に行った時ほど、口をぽかんと開けてステージを観続けた経験はありません。
私が実際に観たのは、ゴーゴリの「Вий」(ヴィイ)と「Ночь Святого Валентина」(バレンタインデーの前夜)でしたが、2つとも予想外の展開に驚かされました。私の知り合いで以前ペルミに住んでいた日本人は、1年間で50回以上劇場へ足を運んだそうです。みなさんもペルミを訪れた際には是非色々な劇場へ行って、お気に入りを見つけてみてくださいね。
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