
Keita: Dr. ECOM、こんにちは!今、大阪で万博っていうのをやっているんでしょ?テレビで見ました!
Dr. ECOM: やあ、Keitaくん!よく知っているね。そう、大阪・関西万博が始まったばかりだ。世界中からたくさんの人が集まる、大きなイベントだよ。
Keita: 世界中から!すごいなあ。万博って、英語ではなんて言うんですか?
Dr. ECOM: いい質問だね!英語ではそのまま “Expo” (エクスポ) と言うことが多いよ。これは “Exposition” (エクスポジション) という言葉を短くしたものなんだ。「博覧会」という意味だね。あるいは、“World’s Fair” (ワールズ・フェア) とも言うんだ。Fairには「お祭り」っていう意味もあるけど、この場合は「博覧会」を指すんだよ。
Keita: ExpoかWorld’s Fair、なるほど!ニュースの記事をちょっと見たんですけど、“long-anticipated Expo” って書いてありました。これ、どういう意味ですか?
Dr. ECOM: お、ちゃんと記事を読んだんだね、素晴らしい! “long-anticipated” (ロング・アンティシペイティッド)。”long” は「長い」、”anticipated” は「期待された、待ち望まれた」という意味の言葉なんだ。だから、「長い間待ち望まれていた万博」ということだね。Keitaくんが遠足をすごく楽しみに待っている時みたいに、「待ち望んでいた」という気持ちを表す時に使えるよ。例えば “a long-anticipated game release” (発売が待ち望まれていたゲーム) とかね。
Keita: へぇー!じゃあ、万博はいつまでやってるんですか?
Dr. ECOM: 記事には “it will run through 13 October” とあったね。これは「10月13日まで続く」という意味だ。ここで注目したいのは動詞の “run” だ。
Keita: Run? 「走る」じゃないんですか?
Dr. ECOM: もちろん「走る」という意味もあるけど、”run” には他にも色々な意味があって、ここでは「(イベントなどが)続く、開催される」という意味で使われているんだ。だから、“run through ~” で「~(の日付)まで続く」という期間を表す便利な表現なんだよ。
Keita: Runにそんな意味もあるんだ!面白い!万博では「空飛ぶクルマ」も見られるって本当ですか?
Dr. ECOM: そうみたいだね!記事には “autonomous ‘flying-car’ prototypes” とあった。“autonomous” (オートノマス) という言葉、聞いたことあるかな?
Keita: オート… オートマチックとかのオートですか?自動?
Dr. ECOM: いい線いってるね! “autonomous” は「自律的な、自動の」という意味だ。自分で判断して動く、というイメージかな。最近よく聞く自動運転車は “autonomous car” や “self-driving car” と言うんだよ。そして “prototypes” (プロトタイプス) は「試作品」のこと。だから、ここでは「自律的に飛ぶクルマの試作品」ということになるね。
Keita: なるほどー!あと、前のGeorgeくんとの会話で、“collaboration” (コラボレーション) が大事だって言ってましたよね?
Dr. ECOM: よく覚えていたね!その通り。“collaboration” は「協力」や「協働」、つまり、みんなで力を合わせることを意味するんだ。日本語でも「コラボ」って言うことがあるけど、元はこの英語だね。ニュース記事の最後にも、“collaboration—across borders and disciplines—remains the world’s best tool…” とあっただろう?
Keita: 長くて難しい…
Dr. ECOM: 大丈夫、分解してみよう。“across borders” は「国境を越えて」。“disciplines” (ディシプリンズ) は少し難しいけど、「専門分野」という意味だ。科学とか、芸術とか、色々な分野のことだね。だから、これは「国境や専門分野を越えた協力が、世界で一番良い手段(道具)であり続ける」という意味になるんだ。世界中の人が力を合わせることが未来を作る鍵だ、というメッセージだね。
Keita: 深いなあ…。記事を読んでいて、なんか英語の語順が日本語と違うなって思ったところがありました。
Dr. ECOM: お、気づいたかい?例えば、“pavilions arranged around the Grand Ring” や “structure designed by architect Sou Fujimoto” のような部分かな?
Keita: そうです!arrangedとかdesignedが、pavilionsとかstructureの後ろにある!
Dr. ECOM: その通り。これは英語でとてもよく使われる形で、「過去分詞(かこぶんし)」が名詞の後ろにくっついて、その名詞を詳しく説明しているんだ。「グランドリングの周りに配置されたパビリオン」、「建築家、藤本壮介氏によって設計された構造物」という風にね。日本語と語順は違うけど、この形に慣れると英語が読みやすくなるよ。
Keita: 後ろから説明するんですね。覚えます!
Dr. ECOM: あともう一つ、面白い表現があったな。万博にはお金がかかるから、“cost versus benefit” についての議論がある、という部分だ。
Keita: コスト・バーサス・ベネフィット?
Dr. ECOM: うん。“cost” は「費用」、“benefit” は「利益、良いこと」。そして “versus” (ヴァーサス) は「~ 対 ~」という意味。スポーツの試合で「日本 VS ブラジル」みたいに言う時の「VS」がこれだね。だから、“cost versus benefit” は「費用 対 効果(便益)」、つまり「かけた費用に見合うだけの良いことがあるのか?」という点を比べる時に使うフレーズなんだ。
Keita: なるほど!費用対効果って、ニュースで聞いたことあります!英語だとそう言うんですね。
Dr. ECOM: そうなんだ。こんな風に、英語のニュースや会話の中には、単語だけじゃなく、面白い言い回しや文の作り方がたくさん隠れている。言葉の仕組みを知ると、もっともっと英語の世界が面白くなるはずだよ。
Keita: はい!今日の話、すごく面白かったです!万博のことも英語のことも、もっと知りたくなりました!ありがとうございました、Dr. ECOM!
Dr. ECOM: どういたしまして、Keitaくん。いつでも聞きにおいで。一緒に英語の世界を探検しよう!
重要英単語・フレーズの解説
1. Expo / World’s Fair
- 種類: 単語
- 意味: 万博、博覧会
- 解説: ExpoはExpositionの略。World’s Fairも同じ意味で使われます。
2. long-anticipated
- 種類: 単語(複合形容詞)
- 意味: 長い間待ち望まれた
- 解説: long (長い) + anticipated (期待された)。例: a long-anticipated game release (発売が待ち望まれていたゲーム)。
3. run through [日付]
- 種類: 語法・フレーズ
- 意味: ~(日付)まで続く、開催される
- 解説: 動詞 run の「(イベントなどが)続く」という意味を使った表現です。
4. autonomous
- 種類: 単語
- 意味: 自律的な、自動の
- 解説: 自分で判断して動くイメージ。例: autonomous car (自動運転車)。
5. prototypes
- 種類: 単語
- 意味: 試作品、原型
- 解説: 本格的に作る前の最初のモデルのことです。
6. collaboration
- 種類: 単語
- 意味: 協力、協働
- 解説: 複数の人や組織が一緒に働くこと。日本語の「コラボ」の元になった言葉です。
7. across borders
- 種類: フレーズ
- 意味: 国境を越えて
8. disciplines
- 種類: 単語
- 意味: (学問などの)専門分野
- 解説: 科学、芸術、工学など、様々な分野を指します。
9. 過去分詞による後置修飾
- 種類: 語法
- 意味: 名詞を後ろから説明する形
- 解説: 例:
pavilions arranged around...
(~の周りに配置されたパビリオン),structure designed by...
(~によって設計された構造物)。英語で非常によく使われる形です。
10. cost versus benefit * 種類: フレーズ * 意味: 費用対効果 * 解説: versus (~対~) を使った表現。「かけた費用に見合う効果があるか」を比較する際に使われます。
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