
ドクターECOM: ケイタ君、こんにちは! 最近、ニュースで「消費税減税(しょうひぜいげんぜい)」って言葉、聞いたことあるかな?
英語のニュースなんかだと “consumption tax cut” って言われているよ。
ケイタ: うん、聞いたことある! 税金が安くなるってこと?
ドクターECOM: その通り! 私たちがお店で物を買うときに払っている消費税を、少し下げるかもしれない、というお話なんだ。
これを英語で言うと “lower the consumption tax rate” なんて表現するね。
ケイタ: なんで税金を下げるの?
ドクターECOM: いいところに気が付いたね! 大きな理由の一つは、「経済を刺激(しげき)する」ためなんだ。
英語だと “stimulate the economy” っていうんだけど、これは経済ニュースでとってもよく出てくる表現だよ。
ケイタ: 経済を刺激…? どういうこと?
ドクターECOM: 税金が下がると、物の値段が少し安くなるだろう?
そうすると、みんなが「あ、これ買おうかな」って、前よりも物を買いやすくなるかもしれない。
ケイタ: うんうん、安くなったら嬉しいもんね!
ドクターECOM: みんながたくさんお買い物をするようになると、お店はもっと物が売れて嬉しいし、物を作る会社も「もっと作ろう!」って元気になる。
そうすると、会社で働く人のお給料が増えたり、新しく人を雇ったりするかもしれない。
こうやって、経済全体が元気になること、これを「経済が活性化(かっせいか)する」って言うんだ。
英語だと “activate the economy” なんて言うかな。
そして、お金がどんどん世の中を巡って、景気が良い循環 (a positive economic cycle) になることを目指しているんだね。
ケイタ: へぇー! 税金を安くすると、みんながお金を使って、経済が元気になるんだ!
ドクターECOM: そういう良い効果を期待しているんだ。
でもね、「税金を下げたら、国のお金が足りなくなっちゃうんじゃないの?」って心配する声もあるんだよ。
英語のニュースだと “fiscal concerns” (財政的な心配)なんて言葉で説明されたりするね。
ケイタ: え、国のお金、大丈夫なの?
ドクターECOM: 実はね、ケイタ君、そこがとても面白いところでね。
日本の政府には、特別な力があるんだ。それは、お金のようなもの、つまり「国債(こくさい)」っていうんだけど、これを必要な時に自分自身で発行できる(作れる)力があるんだよ。
英語だと “government bonds” って言うんだけどね。
ケイタ: 政府がお金みたいなものを作れるの!?
ドクターECOM: そうなんだ。だから、「消費税を少し下げても、政府はこの国債を発行する力があるから、国のお金が足りなくなる心配は全くないんだよ」と説明する専門家もたくさんいるんだ。
英語で国の借金のことは “government debt” って言うんだけど、政府が国債を自由に発行できるなら、借金の心配はあまりしなくていい、という考え方だね。
ケイタ: そっかー! じゃあ、減税しても大丈夫なんだね!
ドクターECOM: そういう考え方もあるんだ。国の経済やお金の話は、こうやって色々な見方があるから面白いし、とても大切なんだよ。
今日の話に出てきた “stimulate” (刺激する) とか “activate” (活性化する) とか “fiscal” (財政の) なんていう英語の言葉も、ニュースを英語で聞いたり読んだりするときに、意味を知っているとすごく役に立つから、少しずつ覚えていくといいね!
ケイタ: うん! なんか、経済のことと英語のことが一緒に分かった気がする! ありがとう、ドクターECOM!
■ 重要単語、表現
consumption tax cut (消費税減税)
lower the consumption tax rate (消費税率を引き下げる)
stimulate the economy (経済を刺激する)
activate the economy (経済を活性化する )
positive economic cycle (景気の良い循環)
fiscal concerns (財政的な心配)
government bonds (国債)
government debt (政府の借金・債務)
stimulate (刺激する)
activate (活性化する)
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