Всем привет! みなさんこんにちは!Ecomのユリヤです。年末も近づきペルミの町は華やかになり、デパートはプレゼント売り場でいっぱいです。
ところで、プレゼントをあげる人といえばサンタクロースを皆さんイメージすると思いますが、実はロシアでは違います。ロシアオリジナルのキャラクター、その名も「Дед Мороз」(ジェド・マロース)をご存知ですか?今日は彼について書いてみます。
まず、彼の名前から説明します。「Дед」とは「дедушка」(デドゥシカ)、つまり日本語で「おじいさん」の省略です。そして「Мороз」はとても寒いことを表す名詞です。北海道の人は「しばれる」と言いたいところですね(笑) だから直訳すると「寒さおじいさん」というちょっぴり変な名前です。
前回も書いたようにロシアでは12月31日の夜にプレゼントが届きます。そのため、子供たちは12月になると31日に備えて「良い子にしていたので、プレゼントに○○をください!」とお手紙を書くのです。そして31日の夜はワクワクしながらベッドに入り、新年の朝に「わあ!ジェド・マロースが来てくれた!」となるのです。
でも、一体どうしてロシアではサンタクロースじゃなくてジェド・マロースが出てくるのでしょうか?実はソ連の時代、宗教にかかわる祝い事は禁止されていました。(共産主義は宗教を嫌いますからね)
そのため、キリスト教の行事であるクリスマスと、プレゼントを贈るサンタクロースも存在できなくなってしまったんですね。ただ皆、宗教とかは抜きにして冬の寒い時期に心を温めたい気持ちはあります。何かイベントがないとやってられないですからね。
そのため、ロシアのフォークロアに出てくるジェド・マロースが、1930年代頃からクリスマスを祝うキャラクターとして登場し始めます。「セイント」の要素だけ取り除ければOKだったので、ソ連からすればちょうどよい便利なキャラクターがいた!って感じですね(笑)そして彼はそのままクリスマスのキャラクターとして定着し、今なおロシア人に愛され続けています。
ちなみに以前は「寒さおじいさん」という名の通り、青や白のガウンを着ていましたが、現在は西洋の影響で赤い服を着ているほうが多いですね。ここまでくると、サンタクロースとの違いがわかりませんが…(笑)
ちなみに彼が持っている杖は魔法の杖で、てっぺんからは氷が出るんです!昔話では、悪いことをした娘がここに触れて凍ってしまいました!
また彼にはスネグーロチカ(雪の娘)という孫娘がいて、一生懸命お手伝いをしてくれます。彼女は白い衣装がほとんどですね。
現在のロシアではジェド・マロースとスネグーロチカのペアが定番で、保育園の新年会や自宅でのパーティーなどに登場します。そして自宅では大抵飲まされるので、最後の方はお鼻だけちょっと赤くなっています。
というわけで、ロシアの子供たちはサンタクロースではなくジェド・マロースを信じています。もちろんロシア人も、彼らの夢を壊さないように必死ですよ♪
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