ロシアのキリスト教「ロシア正教」の特徴


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Всем привет!みなさん、こんにちは!Ecomのユリヤです。日本はすっかり春ですが、春と言えば始まりの季節ですよね。寒い冬が終わって花が咲き始めたり、草の芽が出てきたり。ロシアは冬が厳しい分、春のお祝いはただ事ではありません。以前も紹介したように、春を迎える「マスレニツァ」というお祭りがあります。

昔のロシアは偶像崇拝をする国だったため、冬を追いだすために藁人形を燃やし、春の象徴である太陽の神スワローグをたたえる習慣がありました。しかしやがて、ウラジーミル一世の政策によりロシアはキリスト教を取り入れ、偶像崇拝関係のお祭りはほとんどなくなりました。

ですが、このマスレニツァだけは「万が一麦が取れなくなるのも困るし…」ということで、今なお残されてきました。このように、ロシアの宗教は像崇拝時代からの習慣が残っていたり、地域によってはイスラム教のお祭りが大イベントだったりと様々です。ただ、基本的にはやはりキリスト教(ロシア正教)がメインとなっています。以前お話したイースターも、キリスト教の文化ですね。

 

ロシアのキリスト教「ロシア正教」の特徴
ところでみなさん、ロシア正教の十字架はカトリックの十字架と違うってご存知でしたか?

上の画像を見ればわかるように、横の棒が2本多いのです。そして、下の方は傾いています。私がサハリンでボランティア通訳をした時にある神父さんが教えてくれた話によると、それには訳があります。

キリストが十字につるされた時、その両側に罪を本当に犯した男たちがつるされました。キリストは彼らに「魂を神にささげるように」と言ったところ、片方はそのようにし、片方は逆らいました。その時、キリストがつるされた十字の下の棒が、魂をささげた男を上にして傾きました。二人が亡くなった時、一人の魂だけが天に上ったからです。

 

「最後に魂ささげりゃ何してもいいのかよ?」という声も聞こえてきそうですが、「たとえ死ぬことが分かっていても、きちんと反省をする心を持ちなさい」という教えなのだな、と個人的には思いました。他にもロシア正教の特徴として、神父さんが髭などをそらないことがあります。これは、神が与えてくれたものをそのままにするためだそうです。また、ロシア正教は神の肖像であるアイコンを使用することも面白いと思います。

 

もしロシア正教にご興味を持たれたら、御茶ノ水にあるニコライ堂というロシア正教の建物に行ってみることを是非おすすめします。私はあまり信心深い方ではありませんが、ここはなんとなく心を落ち着かせることができます。東京にいた頃は、お散歩がてらよく行きました。とても気持ちが和む感じがするので、忙しい東京の生活から一息つきたい時におすすめです。

ロシアのキリスト教「ロシア正教」の特徴

 

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