日本人はなぜ、ドストエフスキーがそんなに好きなの?


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Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。

寒~い冬もあと1か月ほどで和らぎますが、私がいる町ペルミは冬がとても長く、日が短いです。そのため「夜」を楽しむ知恵が求められるのですが、皆それぞれ編み物、石鹸づくり、インテリアの飾りつけ…など、様々なやり方で夜を過ごしています。

そして私は以前も触れたように、ジグソーパズルパズルをしながらオーディオで小説を聞いています。私にしては少々暗いですか?笑

そんな風にオーディオを聞いた中で一番長かったのが、今回紹介するロシア作家ドストエフスキーの名作『罪と罰』です。この作品が長いことは知っていましたが、それでも聞いたのには理由があります。実は、この前たまたま「教育を受けた社会人が読んでいなければならない本ベスト100」というものを発見してしまったのです。そして当然、『罪と罰』はトップ5に入っていました。

 

日本人はなぜ、ドストエフスキーがそんなに好きなの?

フョードル・ドストエフスキー(1821-1881)

 

さて、ドストエフスキーと言えばロシア文学はもちろん、世界の文学を代表する人の一人ですね。一体、どうして彼はこんなに高く評価されているのでしょうか。そして、よくロシア人の友人に聞かれるのですが「日本人はなんでそんなにドストエフスキーが好きなの?」でしょうか。

医師の子供として生まれたドストエフスキーは小さい頃から人が苦しむ様子を見てきて、その中で社会の不公平さと当時の知識階級の残酷さを肌で感じながら育ちました。また、当時はちょうど社会主義が少しずつ広まっていたため「何かを変えなければならない!」という思想が強い時代の中で作品を書いていました。
『罪と罰』を代表に、彼は人間にとって最も辛い罪である「自分を責める」ことを描いています。物語の冒頭で罪を犯した青年が、最後の最後まで悩み続ける展開です。罪はばれなくても、罰はあるのです。
世界のどこの国のどんな人でも共有できる気持ちをうまく表現し、本当に心の深い部分まで見事に言葉にしているから世界で評価されているのでしょう。

 

日本人はなぜ、ドストエフスキーがそんなに好きなの?

『罪と罰』のワンシーン

 

そして、ドストエフスキーが特に日本で人気なのは、「責任感」を様々な角度から表現しているからではないでしょうか?「世界で最も責任感のある国民」と評される日本人は、自分がしなかったことやしてしまったことに関する責任に、日々悩まされています。今の社会は「会社での責任」「家族の責任」「住民の責任」など、色々な鎖で私たちを苦しませます。
だから責任感の強い日本人は、ドストエフスキーの作品に共感するのではないでしょうか。自分の悩みなどを周りへ打ち明けづらい人は、ドストエフスキーを読んで救われた気分になるのかもしれません。

今回の記事いかがでしたか?
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