ユリヤおすすめのソ連文学ベスト10(前編)


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Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。
前回はソ連時代を苦しみながら生き抜いたブルガーコフを紹介しましたが、これから彼と同時代、あるいはその後に生まれた文学を紹介します。なんだかんだ100年近く続いたソ連ですから、かなり多くの作品が生まれています。

まず今回は、革命前に生まれ、その後も活躍し続けた人たちの紹介です。時代としては、第二次世界大戦前までになります。

 

 

ユリヤおすすめのソ連文学ベスト10(前編)

イルフ・ペトロフ

 

その1:Ильф и Петров. Двенадцать стульев. (イルフ・ペトロフ『十二の椅子』)

これを最初に選んだのは単純に、私が大好きな作品だからです!なかなか辛い時代を描いているのですが、読んでいると本当にプッと笑ってしまうような書き方をしています。どこかで『ソ連ユーモア作品』と紹介されていたくらいです。この作品はИья Ильф(イリヤ・イリフ)Евгений Петров(エブゲニー・ペトロフ)の二人による共同作品なのですが、さっと読めるので本当におすすめです。
革命後のロシアで、以前は貴族だった中年男性が亡くなる寸前の義理のお母さんが「以前持っていた宝石を椅子の中に隠した」と言われて、それを探しに出かけます。その途中でちょい悪な若者に出会い、二人で宝探しに出かける、といったストーリーです。面白そうでしょ?

 

その2:Маяковский Ночь. Утро.(マヤコフスキー『夜』『朝』)

これは、時代を伝えるために必要不可欠な詩です。もともとマヤコフスキーは大学時代から革命を夢見ており、そのせいで刑務所にまで入ったので、ソ連時代はとても注目されました。ちなみにこの作品には政府に対するメッセージが書かれていたため、学校を追い出されたくらいです。
ですが個人的に言うと、この詩を読んでも私にはイマイチ意味が分かりません…。だから絶対おすすめ!とは言えないのですが、文学研究の視点から読むと、時代背景がよく伝わると思います。若者の持つ熱い心で時代を変えるんだ!と言ったところでしょうか。

 

その3:Есенин. Анна Снегина.(エセーニン『アンナ・スネギナ』)

セルゲイ・エセーニンはロシアで最も愛されている詩人の一人で、この作品の文章も詩で書かれています。エセーニンは田舎の農民出身から有名になった人物なのでソ連社会ではとても重視されていたのですが、最後は自殺してしまいます。
ただし、本当に自殺かどうかはいまだに謎で、その謎を基にしたドラマまであるくらいロシア人の心をくすぐる事件です。
紹介している作品は、戦争から帰ってきた主人公が「なぜ誰か知らない奴が得をするために、俺は兄弟である他の人間を殺していたのだろうか」と悩むのですが、やがて恋に落ち、辛い時代を生きていくという話です。

 

 

その4:Булгаков Собачье сердце(ブルガーコフ『犬の心臓』)

ブルガーコフのお話はこの前したので、以前とは違う作品『犬の心臓』をもっと詳しくしたいと思います。これは犬の心臓を人間に付けたという内容で、犬の目線から見た人間の世界を描いています。なかなか興味深いお話で映画化もされているので、本はちょっと…という方も映画を観ていただければと思います。
この人間になった犬がなかなか生意気で嫌な奴で、今でもこの小説に出てくる皮肉などはロシア人の会話の中に出てきます。
例えば、誰かが調子にのっていたら、自分のことを貴族の血が入っていると思った主人公(犬)のセリフ「うちのおばあちゃん、どこかの血統種と浮気したかな?」といってからかうことがあります。

 

 

その5:Шолохов Тихий Дон (ショホロフ『静かなドン』)

この作品は、すみません…実は読んだことがありません。ただ、ロシアでは基本的に知らない人はいないくらい有名作品の一つです。しかし、長いし悲しいので読む人は残念ながら少ないようです。
当時の社会を描きながら、三角関係や世代を超えた恋愛、戦争に出る男と待つ女の気持ちなど様々な人間模様を通じて、深く考えさせられる作品…らしいです。これも映画化されているので、ご興味のある方は是非ご覧くださいまし。

今回の記事いかがでしたか?
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