ソ連の名作絵本ベスト10(後編)


yulia

 

皆さん、ご機嫌よう。Ecomのユリヤです。今日は先週に引き続いて、ソ連時代の素敵な絵本を紹介しようと思います。

これまで(と今回)紹介した中には今でも子供たちに読まれている作品が多くあるので、やはり質の高い絵本が多く生まれた時代だったのでしょう。

 

 

その7:Драгунский Денискины рассказы(ドラグンスキー『デニスカの物語』)

ソ連の名作絵本ベスト10(後編)
これも小さい時に読んだことを覚えています。ある少年の日記風になっているのですが、とても面白おかしく書かれています。例えば「好き嫌いはいけませんと」お母さんに言われた主人公が、苦手なお粥をどうにかして食べるために、中にジャムやマヨネーズを入れてみたりします。他にも友達と旅に出たり、とにかく子供心をくすぐる物語なんです。読みやすい文章なので、ロシア語初心者の方にも理解しやすいと思います。

 

その8:Михалков Дядя Степа(ミハルコフ『スチョーパおじさん』)

ソ連の名作絵本ベスト10(後編)

 

元気で正義の味方のおまわりさん「スチョーパおじさん」が悪い子たちを良い子に教育しなおす、詩で書かれた物語です。ソ連では小さい時にこれを読んだ影響で、おまわりさんになることを夢見た子供が多かったようです。
そして彼の名前は未だに、でかくて背の高い男性の代名詞となっています。例えば「あの子の彼氏はでっかくて背が高い」と言いたい時は、「ホント、スチョーパおじさんのような彼氏なのよ」といった言い方をします。

 

その9:Агния Барто Игрушки(アグニア・バルト『おもちゃ』)

ソ連の名作絵本ベスト10(後編)

 
こちらも未だにロシアの子どもたちに愛され続けている絵本で、今でもよく売れています。詩で書かれているので、歌として覚える子がたくさんいるからでしょう。私も甥っ子たちに買いましたよ☆
作者のアグニアさんは小さな赤ちゃんくらいの子供のための本を多く書きましたが、今は彼女の博物館も建てられていると聞いたことがあります。絵が本当に可愛いので、ロシアに来たらぜひ本屋さんで眺めてみてください。

 

 

その10:Маршак Дом который построил Джек(マルシャーク『ジャックが建てた家』)

ソ連の名作絵本ベスト10(後編)

 

最後になりますが、ロシアの子供向け作家と言ったらこのマルシャークです。彼は自分でもたくさんの作品を手掛けましたが、一番有名なのは素晴らしい翻訳です。
この作品もイギリスの詩の翻訳なのですが、ロシア語でもきちんと韻を踏んだ詩になっております。翻訳経験のある私から言わせれば、本当に天才としか言いようがありません。初心者には少しわかりにくいロシア語かもしれないですが、詩として覚えるのにはとても良いと思います。ぜひチャレンジしてください!

ソ連の子ども文学は絵がとても素晴らしく、優しい作風のものが多いのが特徴ですね。チェブラーシカでとどまることなく、ぜひ他のソ連文学も体験してみてくださいまし。

今回の記事いかがでしたか?
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