英検準1級試験概要
CEFRのB2レベルに位置する試験。
ショートエッセイ(英作文)と語彙の高さが特徴。
一次試験
筆記(90分)/リスニング(約25分)
合格点は、1792点/2250点 で、約8割。
2級との違い
1つ前の英検2級との最も大きな違いは、
1.語彙のレベルがぐんとあがり、読解の文章が高度な社会性を帯びたものになる点
2. ライティングが、1級簡易版のようなエッセイ形式(120-150 words、4パラグラフ)となる。
です。
準1級対策アドバイス
・ライティング配点16点のうち、14点以上とれるように頑張ろう。
・リスニングは、相対的に一番易しいパートなので、ここで9割以上は取ろう。
・大人の場合、読解も得点源となりえる。子供受験生と差がつくのは読解、語彙。
・対策の優先度合は、ライティング・語彙、リスニング、読解の順。
・語彙力は、ライティングにも影響。準1級にふさわしい語彙で書かないと、高い点数はもらえない。
・一番は、英検ホームページに無料公開されている過去問を活用。形式や難易度になれる。
なお、市販されている予想問題集など過去問でない問題集は、実際の試験より難しく作ってあり、形式も本番のものと異なっていたりするので、あまりお薦めできません。過去問が対策のBestです。
ECOMの英検対策も、過去問を使って行います。
分野別チェック
・語彙パート
環境、医療、ビジネスなどの領域からの出題が多く見られます。ただし、日本語対訳で覚えず、単語のイメージをつかむと、応用が利くようになります。
・読解
空欄箇所を見るだけは解けず、パラグラフの意味(大意)をきちんとつかむことが正解へとつながります。
また、重要な箇所はある程度ゆっくりと、そうでない部分は適当にと、速度に強弱つけながら読むと、理解が深まります。もちろん、準1レベルでは、日本語訳に置き換えずに、英語のまま直読直解しなければいけません。ただ、ライティングに時間を使いたい場合、この大門1つくらいは落としてもよいです。
・作文(エッセイ)
最も得点差がつきやすいパートです。
2016年からこの英作文パートがリニューアルされ、従来のEmailの返信形式(100 words前後)から、エッセイ形式(120- 140 words)になり、難易度が増しました。
高度過ぎない社会性のあるトピック「例:中小のショップや企業は、現代社会において生き残ることができるか?」が出題されます。
これに、Agree or Disagreeを選択し、4つのヒントトピック(例:Cost, Customer service, The economy, Traditional skills)から2つを理由として選び、論を展開します。
模範解答を目指す必要はなく、当校の指導を受けて構成をしっかり書けるようになるだけで、10点は簡単にとれます。
いくつか練習を重ねて、どんなトピックがきても、14-16点満点取れることを目指しましょう。
・リスニング
ある程度長い英文になるので、英語のまま、まとまりごとに理解する必要があります。メモはとってもよいので、重要な箇所をさっとメモをお薦めしますが、メモをとると集中できない人もいるので、そのあたりは任せます。
普段からネイティブの英語を聞いて耳を英語にならしておきましょう。素材は、EcomのYoutube英語学習チャンネルを活用ください。
・総評
子供はリスニングパートで点を稼ぎますが、
大人の場合、語彙、読解、英作文で多く点を取れる人が多いと思います。特に英作ライティングは満点の16点狙いでいきましょう。
準1級二次試験
1対1の7分間の面接、4コマイラストを見てのストーリー描写。4つの質問への回答。
採点項目 | 配点 | 予想採点基準 |
ストーリー説明 | 15点 | 4コマ漫画(イラスト)のストーリー内容をきちんと理解して説明しているか?(5点満点) 適切な表現と発音で説明しているか?(5点満点) 論理的な説明になっているか(5点満点) |
4つの質問に対する回答 | 20点 | 各質問に対する回答5点満点。4×5点=20点満点。質問に対してきちんと理解して、自分の意見を述べているか、そしてそれが論理的でかつ適切な表現かを見て採点されます。 |
態度 | 3点 | 英語圏のコミュニケーションマナーをチェックと思われる。ただ運の要素が強いのも確か。 |
合計 | 38点 | 例年20-22点くらいが合格点。 |
英検準1級2次試験合格戦略:
英検2次は、受験生の8割が合格する試験ですので、それほど心配する必要はないです。
ただその形式には事前に慣れておきたいものです。
例えば、Story描写は基本過去形で話す、与えられた準備時間1分間の使い方、入退室の注意点など、試験のコツや、形式がありますので、それをレクチャーします。
模擬試験を、Ecom講師が試験監督役となって実施し、すぐにフィードバックを行う実戦形式で行います。
また4つの質問に答えられない時の、効果的な会話の仕方などもTIPSとして紹介します。