皮肉屋だけど人格者…不思議なチェーホフの魅力とは 2


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Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。
日本ではそろそろ、バレンタインの飾り付けがされてきている頃でしょうか。ロシアも最近はバレンタインのお祝いをするようになりましたが、まだまだ「異国の祭り」という声も多いです。
さて、今日はバレンタイン前なので、ちょっと心温まるラブストーリーを話したいと思います。今回の主人公は、チェーホフです。

以前も書きましたが、チェーホフは国内外で今も愛され続けている作家です。これがなぜなのかは残念ながら私には理解できませんが、彼の作品を読んでみると、とっても皮肉屋であることがわかります。当時の社会の不公平さや残酷さを、何でもない事のようにサラッと書いているんですよ。

そうやって軽い文章で書くことによって、逆に考えさせられるのかな?(個人的にはこれが癪に障るのか、あまり好きではないのですが…。)こうした作風が好きな人にはたまらないのでしょう。

 

皮肉屋だけど人格者…不思議なチェーホフの魅力とは

ちなみに、チェーホフ本人は作風とは反対に人格者として知られており、かなり周りに愛されていたようです。当時は流刑地だったサハリンへ取材してそこでのひどい生活をルポにして伝えたり、人助けもたくさんしたそうです。
また、日本ではそこまで知られていませんが、チェーホフは医者でもありました。働き者のチェーホフは良いお医者さんだったようですが、医学関係の友人からは「文学と浮気しやがって!」と言われることもありました。

それに対して彼は、 «Медицина — моя законная жена, а литература — любовница. Когда надоедает одна, ночую у другой»(医学は妻だが、文学は浮気相手だ。一方に飽きたらもう片方と床を共にする)と言って笑ったそうです。

 

さて、ここまで読んだ方は「チェーホフのラブストーリーじゃねーのかよ!」と思っているかもしれません。しかし、ここからが彼の面白いところなのです。

チェーホフは医学と文学という魅惑的なミューズに囲まれ、独身生活を40歳まで続けてきました。ですが、その後自分の書いた演劇作品「カモメ」に登場する女優、オリガ・クニッペルと恋に落ちます。互いに惹かれあいますが、チェーホフは40まで独身を通してきた人です、さらにオリガの方も年齢は31才です。1901年の当時、31才で未婚など考えられません。女性はみな、10代で結婚している時代です。
しかし2人はこうした逆風を乗り越えて、ついに結婚します。その後すぐチェーホフは44才で亡くなったので、2人の結婚生活はわずか3年程度でしたが、とてもラブラブだったそうです。このように自立した大人同士が互いの生活を尊重して暮らす夫婦は、当時としては画期的だったそうですよ。

 

皮肉屋だけど人格者…不思議なチェーホフの魅力とは

 

チェーホフの代表作は以前も紹介した『エフゲニー・オネーギン』『犬を連れた奥さん』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』などなどです。全て短編小説で、読みやすく翻訳されているのでぜひお試しあれ💛

今回の記事いかがでしたか?
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2 thoughts on “皮肉屋だけど人格者…不思議なチェーホフの魅力とは

  • 吉峯京子

    私はチェーホフの短篇小説が好きです。特に「犬を連れた奥さん」がお気に入りです。「中年の恋物語」といってしまえばそれまでですが、男女の心の襞が陰影に富む筆致で描写されており、背景の海の美しさと相まって、短いですが読後に遣る瀬無い憂鬱さと不思議な甘さを残す作品です。

    • Yulia Post author

      吉峯京子さん
      コメントありがとうございます。実は私はまだ犬を連れた奥さんをちゃんと読んだことがありません。吉峯さんのコメントを読んで、この夏読もうと決めました。ありがとうございます。ブルガーコフはお好きではなかったですか?