スペイン文学で最も重要な「27年世代」 とは?(前編)


Ecomスペイン語講師AnaEcomのアナです。Hola, amigos y amigas.

皆さんご存知の通り、私は大の文学ファンです。文学作品が大好きで、中でも詩は私の大好きなジャンルの一つです。過去の詩人でも現代の詩人でも作品を読みますし、セビリアで本の朗読会などがあればよく参加します。

 

というわけで、今日はスペインの文学界で最も重要な“Generación del 27”(27年世代)についてお話します。

 

「27年世代」は、スペイン文学で最も華々しいグループの一つです。1927年頃にセビリアのアテネオという場所で開かれた「ゴンゴラへのオマージュ」という集まりをきっかけに、後にスペインの文化界で知られるようになった詩人たちで作られました。このグループには、同世代の有名な作家のほとんどが所属していました。

 

スペイン文学で最も重要な「27年世代」 とは?(前編)

Federico García Lorca、 Rafael Alberti、 Gerardo Diego、Vicente Aleixandre、Emilio Prados、 Luis Cernuda、 Pedro Salinas、 Jorge Guillén、 Dámaso Alonso 、 Manuel Altolaguirreの10人です。

このグループの主なメンバーは、上の写真に写っている詩人たちです。

彼らの特徴は、1936年から1939年にかけて起きたスペイン市民戦争の影響を大きく受けていることです。

例えばLuis Cernudaは移住を余儀なくされ、亡命地で亡くなりました。その他のメンバー、例えばFederico García Lorcaなどはクーデター主義者の手によって、生まれ故郷のグラナダで殺害されました。さらにDámaso Alonso やPedro Salinasなどは、少しフランコ政権寄りの立場を取って、スペインに残りました。このように、戦争は芸術の世界も分断してしまいました。

しかし、それにも関わらず「27年世代」は今でも文学界で最も賞賛されるグループです。例えばメンバーの一人であるVicente Aleixandre(ビセンテ・アレイクサンドレ)はノーベル文学賞を受賞し、新しい世代をリードする存在となりました。

この世代については、スペイン国内で色々なことが言われています。しかし日本ではそこまで知られていないと思うので、メンバーのうち何人か、私のお気に入りの詩人たちを紹介したいと思います。

 

Luis Cernuda(ルイス・セルヌーダ)

スペイン文学で最も重要な「27年世代」 とは?(前編)

彼は1902年に、私の住むセビリア市で生まれました。セビリア市にのいたる所に、彼の詩を引用した碑が建てられています。

彼の“La Realidad y el Deseo” (現実と願望)という本は私のお気に入りの一つで、出かけるときはいつも持ち歩いています。

Youtubeで彼が、自分の有名な詩を朗読している動画を見つけました。“Si el hombre pudiera decir”(もし人が言えるとしたら)という詩です。

セルヌーダは同性愛者だったのですが、自分の立場を決して否定しませんでした。しかし当時のスペインは、そのような違いを受け入れない風潮でした。そのため彼は「変わり者」と言われ続けました。彼は、当時のスペインのことを“Desolación de la Quimera”(キメラの嘆き)という作品の中で「皆が死者として生まれ、死者として生き、死者として死ぬ国」として描いています。

 

彼の孤独感は、自分自身の例えによく表れています。彼は自分のことを「トランプの束から迷い出てしまった一枚のカード」と表現していました。彼は国外に追放された後、独裁政権下のスペイン戻ることなくメキシコで亡くなりました。

graveyard

 

 

本日は以上です。次回も引き続き「27年世代」の作家を紹介するので、楽しみにしてくださいね。

Un saludo,

Ana

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