ロシア人との飲み会を楽しむ秘訣(後編)

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Всем привет! みなさんこんにちは!Ecomのユリヤです。

先週の記事で、ロシア人の飲み会ではお酒の挨拶がとても大切だと書きました。

今日はその続きをお話します。

ロシア人の乾杯の挨拶は本格的で、大抵の場合はその場にいる全員が順番にします。

また、誰かの誕生日であればその人に、結婚式であれば二人にというのがマナーです。

この挨拶が決まったか決まらなかったかで、周りの扱いも変わってくるくらいです。

コーカサスなど、ロシアまたは旧ソ連国のグルジアのような国に近づけば近づくほど、乾杯の挨拶は長くなります。

今はないと思いますが、昔は一時間しゃべり続ける人もいたくらいだそうです。

ロシア人とお酒を飲む時には、乾杯の挨拶という文化を必ず目にするでしょう。

そこで今回は、私がロシア人の飲み会で聞いた乾杯の挨拶と、日本人がロシアに行った場合の接し方をご紹介したいと思います。

まず、ロシアの映画にも出てくるくらい昔から有名な乾杯の挨拶がありますので、それを私なりに訳してみました。

 

Мой прадед говорит: имею желание купить дом, но не имею возможности.
Имею возможность купить козу, но не имею желания.
Так выпьем за то, чтобы наши желания совпадали с нашими возможностями.

訳:私の曽祖父は言いました。「家を買う願望があるが、余裕はない。ヤギを買う余裕はあるが、願望はない。」
それではみなさん、私たちの願望が常に私たちの余裕によってかなうことに乾杯しましょう!

 

これは、ロシアの定番と言ってもよい乾杯の挨拶です。

定番のストーリーを少しアレンジするなど、ロシア人は色々と工夫をしてこの乾杯の挨拶を考えています。

もちろんここまで長いストーリーを作る必要はないですが、ロシア人と飲む機会が多いなら、乾杯の挨拶ネタは2,3個持っておいた方が良いと思います。

まずは、とりあえず何でも「友情に」とか「ロシアの文学に」と、何かしら褒めることが無難です。

ちなみに、あまり政治に絡めないでくださいね!

たとえ冗談のつもりで言ったとしても、言葉の壁は怖いものです。

お互いお酒の入った頭なら尚更どんな展開になるかわかりませんので、あまり触れない方が良いでしょう。

「平和に乾杯!」くらいがギリギリのラインでしょう。

もしロシア人のように少し長く話したければ、今一緒にいる人との出会いのきっかけを話し、「この友情に乾杯」と言えば大好評間違いなしです。

また、会話のネタに困ったら日本人が好意を持っているロシア事情について話すのが良いでしょう。

どこの国の人でも、自分の国に関心を持ってくれたら嬉しいです。

日本好きなロシア人に日本人はドスエフスキーやチェーホフといったロシア文学が好きだと話したり、チェブラーシカというロシアのキャラクター(ロシアでは日本のドラえもんくらい知られています)について話したりするのがオススメです。

もしスポーツのイベントをやっている時期なら、フィギュアスケートなども良いトピックです。

もちろん逆に、日本の話をするのも面白いですよ。

多くのロシア人男性は空手や柔道に関心を持っていて、習っている人も少なくありません。

そのような日本ネタを少し勉強しておくと心強いでしょう。

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