Всем привет! Ecomのユリヤです。私は今ペルミ市で大学院に通っていますが、ついこの前の授業でロシアの良い所と悪い所の話になりました。
その時、中国人の留学生がこんなことを言いました。「ロシアの素晴らしい所は、質の高いバレエや劇が貧しい人でも見られることです。中国にも素晴らしい演劇の文化がありますが、裕福な人しか見ることができません。」
これには私も納得しました。ロシアの劇やコンサートは、たいていの人が楽しめる値段(ペルミだと¥800~¥3000)なので、多くのロシア人が月に一度は劇場へ足を運びます。
そして「今あそこの劇場ではゴーゴリの『桜の園』がやっていて、とても良く出来ている」といった話を、エリートでもなければ特別裕福でもない普通の人たちでも話します。日本人にとっての映画館以上に身近な存在かもしれません。
そもそも、どうしてロシアでは劇場がこれほど身近な文化になったのでしょうか?
これは私の推測ですが、フランスの文化が影響していそうです。フランス革命の時代は、貴族が権利や楽しみを独占せず一般の人にも広げようという考え方でした。
その精神がロシア人も引き継がれ、ソ連時代は国民を育てる意味で、たとえ田舎町にも年に一度は良いアーティストを行かせていました。それが今なお残っているかなと思います。
しかも劇場を楽しむ人は子供やティーンエイジャーからお年寄りまで、本当に世代が関係ありません。みんな少しおしゃれをして、ワクワクした目で劇場へとやってきます。
ちなみにドレスコードは、「少しだけ」ドレッシーなお洋服です。ゴージャスなドレスを着る必要はありませんが、男性であればジャケットを(下はジーンズでも大丈夫です)、女性は普段着よりワンランクアップしたくらいの服を着ます。(アクセサリーでアクセントをつけるなど)
さて、大切なチケットですが、一般的にはデパートなどに設置してあるチケット売り場で買えます。「最近どういうのあるの?」などとお姉さんに聞き、それを買うわけです。
人気の劇やコンサートは数か月前になくなる場合もあるので、早目にゲットしておいた方が良いでしょう。もし言葉の壁があるようなら、紙に観たい劇やバレエの名前を書いて見せれば、親切に教えてくれます。
また、劇と一言で言ってもそれぞれの好みがありますし、内容もクラシカルなものから現代物まで本当に様々です。その中で初心者におすすめなのはチェーホフやゴーゴリの有名作品、音楽が好きな方にはバレエかミュージカルです。いずれにしろ、クラシックなパフォーマンスを観た方が無難でしょう。知らない話であれば、あらかじめWikkipediaなどで読んでおくと理解もしやすいです。ロシアを訪れた際には、ぜひ一度足を運んでみてください☆