Ecomのオルファです。アッサラーム・アレイクム!
クフクム?(كيفكم ؟)
これは中東での「お元気ですか?」という表現です。ちなみに北アフリカでは、レべス・アレイクム?(لبس عليكم؟)といいますよ!
ところで、皆さんは温泉が好きですか?以前のブログでお話した通り、アラブ世界にも「ハンマーム」(حمام)という銭湯があります。ですがそれだけでなく…温泉もあるんですよ!アラビア語で「露天風呂」はハメメット(حمامات)と言いますね。
アラビア語で「お湯」は「エルメエ・エッセケヌ」(الماء الساخن)といい、「温泉」を直訳すると「ハッメーメート・エル=イエヌブーフ・エル=ハーッラ」(حَمَّامات اليَنْبُوع الحَارّة)となります。長いですね(笑)
◆プチアラビア語講座:温泉編
・ハッメーム(حَمَّام):お風呂(単数)
・ハッメーメート(حَمَّامات):お風呂(複数)
・エル=イエヌブーフ(اليَنْبُوع):泉
・エル=ハーッラ(الحَارّة):暑い(女性名詞用形容詞)
⇒暑い以外にも「暖かい」「辛い」という意味があります!
例えば「エル=ワサービー・ハーッル」(الوسابي حَارٌّ)は「日本のわさびは辛いです」という意味になります。形容詞なので、男性名詞は「ハーッル」(حَارّ)で女性名詞は「ハーッラ」(حَارّة)と変わります^_^
さて、ではアラブ世界の露天風呂、ヨルダン(الأردنّ)のマイン(حمامات ماعين)を紹介したいと思います!
マインは、海面下260メートルにある温泉です。とても歴史の深い温泉で、以前のブログで出てきたヘロデ大王(ローマ帝国でユダヤ地区を統治したユダヤ人の王様)がよく行っていたそうです。マイン温泉には治癒力があると言われていますからね。また、古代パレスチナに実在していたサロメというヘロディアの娘も、ユダヤ古代誌によるとマイン温泉でを使っていたそうです。サロメがヘロデ王に踊りを見せたという有名なシーンも、この辺りが舞台らしいですよ。
マイン温泉の源泉はヱーディー・ザルカーア・マイン(وادي زرقاء ماعين)という谷から流れてきます。
谷を流れていく水が、地下にある溶岩の隙間を通ることで暑くなっていきます。104℃~145℃まで温度が上がりますよ!また、その溶岩にはマーデン(معدن:鉱物)やカルシウム、カリウム、マグネシウムなどが豊富です。そのため、素晴らしい治癒の力があります。観光者以外に地元の方も、医療的な目的で行きますよ。ちなみに、「治癒観光」はアラビア語で「エッシイェーハ・エル=ヒレジヤーッ」(السياحة العلاجية) と言います。
ちなみにこの温泉は、ヨルダンの首都アンマン(عمّان)から車で1時間以内と、結構近いです。アンマンを出発して、マダバ(مادبا)という街が最寄りになります。そこからマインまでは20分くらいですね。
皆さん、アラブに行ったらぜひ温泉でゆっくりしてくださいね^_^/