ドイツのことわざ:風が通る

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Wie geht es Ihnen? Ecomのユリアです。ドイツに行ったことがある方は、天気があまり良くなかった思い出があるかもしれません。ヨーロッパは全体的に日本よりも曇りの日が多いですが、特にドイツもそういう国です。よく雨が降ったり、風が強く吹いたりもします。
そのためドイツでは、天気の様子で物事を例える慣用語が色々あります。今日はその中から一つ、「風」を使ったフレーズを紹介したいと思います。

第9回
“Durch den Wind sein“
(風を通る)

 

ドイツのことわざ:風を通る Durch den Wind sein

 

「durch」という前置詞は、何かを通る動きに対して使われます。「Der Wind」は風を、「sein」は何かが存在する状態を表しています。
そういうことで「Durch den Wind sein」は「風を通った」ということになります。帰り道、台風にでもあったのでしょうか?
実は「Durch den Wind sein」は、船の専門用語に由来しています。船で帆走する時、方向を変えるためには風向きに対して逆らう形で帆の向きを変える必要があります。つまり帆で風を通る、ということで「Durch den Wind」という言葉になります。
ただ風の力は強くて、帆の向きを変えるにはかなりの力がいります。頭も使うので、大変疲れてしまいます。そのため、何か間違えたり大事なものを忘れたり、疲れている時に「Durch den Wind sein」という言葉を使います。

 

☆使用例☆
「Hey, warum ist ein Schuh im Kühlschrank???」
(おい、なんで冷蔵庫に靴が入っているの?)

「Entschuldigung, meine Freundin hat sich gerade von mir getrennt und ich bin total durch den Wind.」
(ごめんね、彼女と別れてから風を通っているんだ。)

集中できなくて、気が乱れていることがよくわかりますね(笑)
私はよく、試験の後にはよく風を通って、意味不明なことを言ったりしていました…(笑)

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