皆さん、Guten Tag! お元気ですか?イーコムのユリアです。 今日は皆さんと新しい慣用句をしエアしたいと思います。頭が遅い人に使う、少し悪口言葉です。
今日の慣用句は
「Ein Brett vor dem Kopf haben」
直訳 頭の前に板がある
意味 理解が遅い・分りが遅い
「Das Brett」は板
「haben」は「ある」or「持つ」の意味
です。
このため、「頭の前に板がある」という意味になりますね。
ですが、頭の前に板があるのは、どんな状態ですしょうか?
うーん。
目の前に板があると、たしかに見にくいですね。
そのため、暗いときに使いますか?
ちゃんとの金属で出来た壁がなくて、木の板が使われている、貧乏な人の意味でしょうか?
こちらの慣用句は、もともと牧場の動物飼いから来ました。
車はまだない頃、馬は値段が高いため、牛の牛車が良く使われていました。
ですが、牛は臆病な動物で、牛の気持ちをしずめるために、牛の目の前に板をつけました。そうすると、牛はビックリしないで、落ち着いて歩けました。
ドイツ人には、牛はバカなシンボルであるため、バカな人に良く「Ochse」(牡牛)と呼びます。
板があるためバカな牛と同じ状態から、同じくバカという意味になったみたいです。
ですので、イメージとして、「頭の前に板がある」と言い方は「牛みたいバカ」だという感じです。
頭が遅い、理解が出来ない人に、よく使います。
こちらの例を見ましょう
A: 「Was hast du denn da geschrieben? Stockholm ist die Hauptstadt von Skandinavien?」
(何を書いたの?ストックホルムはスカンディナビアの首都?)
B : 「Ja, Stockholm ist doch in Skandinavien, oder?」
(そうだよ。ストックホルムはスカンディナビアにあるでしょう)
A: 「Hast du ein Brett vor dem Kopf? Skandinavien ist doch kein Land!」
(頭の前に板があるの? スカンディナビアは国じゃないよ!)
こちらの会話の中では、一般常識が理解出来ていなくて、牛のようなバカだろうとの意味です。
こちらの言い方は、遊びっぽく冗談として言ってもいいですが、他の人に傷をつけないようにシチュエーションには気をつけておいたほうがいいと思います。