Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。前回の記事で、ロシア人にとってグラスホルダーはとても大切なものだと書きました。
そこで今日は、ティータイムを彩るПодстаканник(コップホルダー)についてお話しさせてください。
ロシア人がコップホルダーに強い愛着を持っているのは、電車といえばコップホルダーというイメージが強いからです。
ソ連以前の時代からロシアで最もポピュラーな交通手段は電車で、今も(航空券はとても高いので)国民に愛されています。
さて、電車と簡単に言いますが、世界で一番大きい国ロシアでの旅は半端じゃありません。1週間かけて旅をするなんてザラですからね!
そんな長旅のお供になるのが、美味しくて温まるお茶です。ロシア人は、長旅ですぐ割れてしまうカップではなく、重みがあり、揺れる電車の中でも落ちて割れることの少ないコップホルダーとグラスでお茶を飲むのです。そのため、電車内や駅のキオスクなどに行くと、お土産品としてもコップホルダーが売られています。1000円もあれば、十分可愛い物が買えますよ☆
ロシア人は幼い頃から、電車の長旅で大好きなおばあちゃんの所へ行くとか、周りの人からおやつをもらうといった思い出があるため、コップホルダーは素敵なノスタルジーと結びついているのです。
残念ながら日本育ちの私はこうした電車の旅をあまり覚えていないのですが、コップホルダーの大切さは、父がお茶を飲む姿を通じて知っていました。これは、ロシアの家庭文化なのです。前回も紹介したように、家の主人は高いコップホルダーで紅茶を飲み、ほかの家族はそれに触れてはならないという伝統がありました。
母に聞いてみたら、私の祖父もコップホルダー付きグラスか、普通のグラスを上から持ってお茶を飲んだそうです。「男はマグカップなんて女々しいもんはつかわん!」と言ったところでしょうか。不思議な男心です。(コップホルダーは工場や旅と結び付けられるため、男性的なイメージの強いアイテムです。ただもちろん、女性も普通に使っていますよ。)
ちなみに、もしアメリカなどの外国でロシアレストランを訪ねる機会がありましたら、ぜひ食後には紅茶を頼んでください。アメリカなどの多くのロシアレストランでは、ロシア人が懐かしさを覚えるためにこのようなコップホルダーを使用しています。日本食レストランに飾りとして扇子が置かれているようなものです。
コップホルダーは割れないし重いものだから、必然的に「一生もの」になりやすいのですね。だからこれだけ、ロシア人の心に響くアイテムとなっているのでしょう。
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