Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。
日本は梅雨も終わりに近づいて、熱い夏を迎える季節となってきましたね。
ペルミはまだまだ雪景色で花が咲く気温ではありません。
モスクワは大分温かくなってきましたが、まだまだ冬物のコートをしまう時期ではありません。
今日はそんなモスクワの意外な見どころについてお話しをしたいと思います。
モスクワを訪れたことのある方はもちろん、ある程度ロシアに興味のある方であれば、『救世主ハリストス大聖堂』をご存じかと思います。
以前のブログでも書いたと思いますが、ここは女性修道院が壊されたときにたたりにあい、50年以上はどんな建物も続かないという伝説が残っています。
しかし、今日みなさんにご注目いただきたいのはこの立派な聖堂ではなく、その向かいにある、はっきり言えば、とてもみすぼらしいガソリンスタンドです。
こんなモスクワのど真ん中にこんなもんあっていいの?
という感じのオーラを醸し出すこのガソリンスタンド、いまだに取り壊されていないのには理由があるのです。
悪名高きスターリン同士がソ連のトップだったあのころ、
モスクワ大学を含む7つの高―いビルが建てられました(七人姉妹とも呼ばれています)。
ところが、本当は高いビルは7つではなく、8つの予定だったのはご存知でしょうか?
ソ連の力を世界に見せつけるために、世界一高いビルをここに立てようと考えたのです。
アメリカ、ニューヨークのエンパイアステートビルに対抗してでしょうか?
しかし、第二次世界大戦が開始し、お金も無くなり、最後の世界一高いビルは結局建てられることがなく、代わりにプールができ、その後ハリストス大聖堂が建てられました。
しかしその立つはずだったビルの最初の段階として建てられたものがあります。それが向かいにあるガソリンスタンドだったのです。
そして、このガソリンスタンドはソ連時代も今も政治関係者はなんとガソリンがタダ!
これを知っているロシア人は多くのないのですが、これを聞くとこんなに地味なガソリンスタンドがいまだに残されたのも納得がいきますよね。
いくらお金儲けがうまいビジネスマンでも、ロシアでは政治家を敵には回したくないものです。
有利不利の影響がとても大きいですから。
とこんなことを考えながら、救世主ハリストス大聖堂と一緒に見てみるのも面白いと思います。