ドイツのクリスマスに欠かせない、エルツ山地の職人芸とは?

Julia Ecom(イーコム)

Guten Abend, Ihr Lieben! お元気ですか? Ecomのユリアです

先日、エルツ山地の職人芸について少しだけお話しましたね。ただ、どうしてエルツ山地は職人芸で有名になったのでしょう
今日はその歴史と職人芸にゆかりのある「Schwibbogen」(キャンドルに付ける飾り)を、詳しく説明したいと思います。

 

エルツ山地は昔、採掘業が盛んでした。特に冬の季節、坑夫たちは日の出前から導坑の中でひたすら働いていました。仕事から家に帰るときにはすでに日が暮れていて、一日中明るい太陽を見ない生活を送っていました。そんな坑夫たちは明るい光を切望するようになりました。エルツ山地ではそのため、様々なライトアップの飾りが作られてきました。その中の一つに「Schwibbogen」があります。「Schwibbogen」は昔は金属で、今は木で作られた、半円形の飾りです。この形は坑道の入り口の形を象徴しています。採掘業の背景があるので、「Schwibbogen」のデザインは採掘に関するテーマが多く使用されています。「Schwibbogen」は飾り以外にも大きな意味があります。山の気候は天気が急に悪くなるので、坑夫の帰り道はとても危険で、家を見つけることすら難しかったそうです。そこで、窓においてある「Schwibbogen」の灯りを目印にして、暗い夜でも家までの帰り道を見つけやすくしていたそうです。また暗い冬に家に帰ってきても、坑夫はすることがなく、その気晴らしとして木を彫ったりしました。そして、作ったおもちゃや飾りをクリスマスマーケットで売ることで、副収入を得ていました。やがて鉱物の埋蔵量がゼロになってしまい、坑夫の仕事がなくなってしまいます。そこから木を彫ることは趣味ではなく、お金を稼ぐ重要な手段になりました。そういった歴史があって、エルツ山地は職人芸で有名な地方になりました。

ドイツに行った際には、エルツ山地の職人が作った飾りを買ってみてはいかがでしょうか

ドイツ、エルツ山地の芸術 クリスマスの飾り「Schwibbogen」
ドレスデンにあるクリスマスマーケットの入り口です。私もこの写真に写っていますが、見つけられますか?

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