中国語故事成語 第7回『聪明反被聪明误』

こんにちは。Ecom中国語ネットです^^今日は、中国故事成語の紹介コーナーです。

第7回
“聪明反被聪明误”

Kotowaza 07 - 1

“聪明反被聪明误”は日本語の「策士策に溺れる」ということわざと同じ意味です。
昔の中国に、苏东坡という詩人がいました。彼は自分が賢く、才能があったせいで、一生の間色々と悩み、困難な人生を送りました。そんな彼は、“人皆养子望聪明,我被聪明误一生”という詩を書きました。「皆は賢い子供を望むが、私は賢さのせいで、人生を誤った。」苏东坡は自分が賢いことを誇らなくて、逆に不幸なことだと感じていました。ですから、“聪明反被聪明误”なんですね。
昔はこの詩にはもう1つの解釈がありました。それは、自分が賢いせいで、他人に嫉まれて、迫害されるというものです。こちらも、賢いことが原因で不幸になっていますね。

例文
今若仍为所迷,岂不是聪明反被聪明误了吗? (清•醉月山人《狐狸缘全传》第五回)
(日本語訳)
今もまた惑わされて、策士策に溺れてしまうだろう?

今だと、“聪明反被聪明误”は他人にアドバイスしたり、失敗を嘲笑する時に使います。自分に対して使うと、自分が“聪明”だと言っていることになるので注意してください。それも嘲笑されてしまいますね。

◆使用例
同事甲: 我在想不如我把我对业界的分折结果在会议上提出吧。
同事乙: 你小心聪明反被聪明误, 你都是给领导在会议上提出吧, 免得他妒忌。

(日本語訳)
同僚甲: 業界の分析結果を会議で発表したらどう?
同僚乙: 気をつけないと、「策士策に溺れる」よ。嫉妬されないように、上司にだけ報告すればいいんじゃない?

この様な状況はドラマでよく見る気がします(笑)
賢いけれど自慢好きで悪い人が、“聪明反被聪明误”になって失敗に至るというストーリーもよくありますよね。
皆さんも気をつけてください(笑)

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