【最終回】ドイツの名文、諺『小さな家畜も肥料が作れる』

Julia Ecom(イーコム)

こんにちは!EcomのJuliaです。
ドイツ語名文は、今週が最終回になります。ちょうど一年が終わるタイミングですね!今まで様々なフレーズを紹介してきましたが、役に立ったものはありましたか?どれが一番気に入りましたか?

さて、最後に今日紹介する諺は、ドイツ人と会話するとよく耳にする言葉です。

 

第53回
Kleinvieh macht auch Mist.
(小さな家畜も厩肥が作れる)

 

ドイツの名言 Kleinvieh macht auch Mist. (小さな家畜も厩肥が作れる)

 

★意味★
「der Mist」(厩肥)という単語は、ドイツ人にとって「つまらない物」「評価がない物」とイメージされています。ですがこのフレーズで使われる「der Mist」は、役に立つものです。なぜならドイツは昔から農民の国で、動物の「der Mist」はとても良い肥料だとされてきたからです。作物を収穫するために「der Mist」を多く持つことは良いことでした。

でも、小さい牧場しか持っていない人は動物もあまり飼っていないから、収穫も上手く出来ないとの考え方がありました。ですが、小さな家畜しか飼わなくても、少しは厩肥を作れます。大きい牧場みたいにすぐ結果は出ませんが、少しずつ「der Mist」を使って、肥料をやることができますね。
このような意識で、何かを続けたらいつかは成功できます!例えば数学が苦手で試験の点数が悪くても、これから毎日勉強すれば大丈夫です。ほかの例は、旅行するため貯金をする時も、大金は無理でも1ヶ月に5千円だけ貯めれば、1年間で6万円になります。これも「Kleinvieh macht auch Mist.」と言えます。日本では「塵も積もれば山となる」という有名な諺がありますね!

このフレーズは、仕事の関係でもたまに使われます。簡単そうな小さなタスクでも、それが重なるとフルタイムの仕事になってしまいます。このようなネガティヴな意味でも「Kleinvieh macht auch Mist.」(小さな家畜も厩肥が作れる)と言います。

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