アラブの名文、諺『最悪の貧困は無知であること』

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アッサラーム・アレイクム! السلام عليكم
Ecomアラビア語のOlfaです!

この前と同じく、今回のアラビア語名文も「知識」がテーマの諺です!アラブ人にはとても大切なことですからね。

第38回
أَشَدّ الفاقة عدم العقل
エシェド・エル=フェーカト・ガデム・エル=ガケル
(最悪の貧困は無知であること)

 

smartgirl

 

 

◆単語

 

أَشَدّ(エシェド)=最も強い
الفاقة(エル=フェーカト)=貧困
عدم(ガデム)=否定
العقل(エル=ガケル)=知識

 

この名文は、とても幅広い場面で使われています。話す時でも書く時でも、人や物に対しても抽象的な状態に対しても使うことが出来ます。

では、このフレーズはどんなシチュエーションで使うのでしょうか?
皆さんは、人の貧富をどうやって判断しますか?どんな基準で裕福な人と貧しい人を区別しますか?一般的な考えは、お金を持っているかですね。他には外見や性格も入ると思います。外見や性格に魅力のある人は、豊かな人だと言えそうですね。

しかしこの名文によると、人の財産は金銭的なものだけではないそうです。お金などよりも「知恵」のほうが重要です。
当たり前かもしれませんが、知識があればお金はいつでも生み出すことができます。また、もしお金があっても知識がなければ、それを維持する事はできませんよね。
今までの名文にもあったように、アラブの文化は知識をとても大事にしています。だから「知識がない人に、お金を保つことはできませんよ!」ということを強く意識しています。生まれた時からお金持ちで頭を働かせられない人よりも、お金はないけど知識がある人の方が、将来的には成功すると思われています。

さらに、この名文には他の意味もあります。
お金は、色んな条件や事情によって価値が変わります。だから、お金だけで人の価値を決めてはいけません。反対に、ずっと価値の変わらないものと言えば「知識」ですね。知識は自分で身につけるしかなく、相手から奪うことも出来ません。しかし突然失うこともなく、勝手には無くなりません。
アラブの社会では、自分の努力で得た知識こそが尊敬されているんですね。

今回のフレーズはどうでしたか?皆さんは、相手をどんな基準で判断しますか?

 

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