アラブの名言、諺『報酬をあげなくても、感謝を忘れない』

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アッサラム・アレイクム!EcomのOlfaです。

日本はもうだいぶ涼しくなりましたね。今日のアラビア語名文は、アラブの礼儀についてです^_^

日本人は礼儀正しいことで知られていますが、アラブ人はどうでしょうか?

第34回

إذا قصرت يدك عن المكافأة فليصل لسانك بالشكر
イデャ・カサルタ・イェデク・ハン・エル=メケーフェエト・フェルヤサル・リセーネカ・ビル=ショコル
(報酬をあげなくても、感謝を忘れない)

thanks

 

◆単語◆

إذا(イデャ)=もし
قصرت(カサルタ)=(縮める)少なくする、減らす
يدك(イェデク)=あなたの手
المكافأة(エル=メケーフェエト)=報酬
فليصل(フェルヤサル)=する/行わせる
لسانك(リセーネカ)=あなたの舌
الشكر(エル=ショコル)=感謝

 

この名文は、どういう意味でしょうか?

これは、「もし恩返しができなくても、感謝の気持ちを忘れないで」という意味です。アラブの伝統的な精神を表した言葉ですね。アラブでは相手と接する時に、最も大事だとされていることが2つあります。それは「寛大さ(気前)」「おもてなし」です。社会的にというよりも、個人の精神です。

この前の記事で書いたように、アラブ人の家は広くてオープンです。結婚式やパーティーなどのイベントがあると、誰もが参加することができます。知り合いではない人でさえも、歓迎され、そこで出会ったり、共にパーティーを楽しむということがあります。

アラブの文化では「自分の所有物」というものが、ほとんどありません。アラブの考え方では、持っているもの全てが、アッラーالله(神様)によって与えられたものです。そのため、それを皆で共有するのは当たり前です。なので、アラブでは物を独り占めするのは悪いことだとされています。そして、貰ったものに対する感謝を表せないことは、更に悪いことなのです。

 

 

またアラブでは、相手がくれたものより良いものをあげないといけない、という考え方があります。自分も大事なものをあげて、しっかりと「ありがとう」の気持ちを伝えるべきです。もしそれができなければ、せめて「ありがとう」とちゃんと言うべきです。この名文は、あなたが相手にしっかりと恩返しができなくても、感謝の気持ちを表すことは絶対に忘れないでというメッセージですね。
アラブの文化では、具体的な物よりも、言葉、姿勢など感謝の気持ちを表すことが非常に大事です。

皆さん、いかがでしたか?日本では、感謝の気持ちをどう表すのでしょうか^_^?

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