アラブの子供たちが遊ぶ「ケイドロ」は、知的なゲーム?

olfa

こんにちは、Ecomのオルファです。今日は、先週に続いて、アラブの子供ならだれでもやったことがある遊びを紹介したいと思います。

それは、「سارق جلاد」(「ローベト・セーラク・ジェレード」盗人・迫害者)という遊びです!名前だけだと男の子の遊びだと思うかもしれませんが、実際は男女かかわらずに、子供に大人気のゲームです。

ほとんどの人は「لعبة سارق جلاد」と呼びますが、「لعبة حاكم جلاد」(ローベト・ハーケム・ジェレード:判事・迫害者ゲーム)、「لعبة ملك جلاد」(ローベト・メレク・ジェレード:王様・迫害者ゲーム)という名前も使われます。日本の「ケイドロ(ドロケイ)」という遊びと名前は似ていますが、内容は結構違っています。

このゲームのルールは簡単です。まずは4人以上のグループで、紙切れにそれぞれの役割を書きます。

حَاكَمَ (ハーケム:判事)

جَلَاد (ジェレード:迫害者)

لِصّ (リッサ:スリ)

مُفَتِّش (ムフェッテシュ:探偵)

アラブ世界の遊び ケイドロ(ドロケイ)

そして、紙切れを配って行きます。もちろん、自分がどの役割になったかは自分にしかわかりません。そして、ムフェッテシュ(探偵)は全員の様子を見ながら「スリは誰か」を推理して当てていきます。
探偵がスリを決めたら、ハーケム(判事)が「打ち数」を決めます。
ちなみに、アラビア語で打つことは「جَلْدَةٌ」(単数:ジェルダ)「جلدات」(複数:ジェレーデート)と言います。例えば「10 جلدات」なら「10回打ってください」という意味です。

ハーケム(判事)によって打ち数が決まったら、皆が自分のカードを見せて、役割を明らかにします。その時にムフェッテシュ(探偵)の予想が当たっていたら、リッサ(スリ)がジェレード(迫害者)に、決まった数だけ叩かれます。反対に、もしもムフェッテシュ(探偵)の予想が外れたら、ムフェッテシュ(探偵)自身がジェレード(迫害者)に叩かれてしまいます!だから、カードをめくる時はドキドキですよ(笑)
罰で叩くと言っても、手の平で相手の手の甲を軽く打つだけなのでご安心くださいね^^

参加者が4人以上の場合は、探偵がスリを探すのが更に難しくなりますね!楽しいですよ~。

ちなみに、アラビア語で「ゲーム」は「لعبة」(ローバー:単数)、「ألعاب」(アルアーブ:複数)と言います^^

来週もまた、アラブの子供たちがよくやる遊びを紹介します!

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