アラブ世界でオリジナルの楽器Best5(後編)

olfa

こんにちは、Ecomのオルファです。

今日は月曜日に続いて、アラブ世界の伝統的な楽器を紹介したいと思います。

 

 

その3- الدربوكة ダルブカ(الطبلة タブラ)

 

アラブ世界でオリジナルの楽器Best5(後編)

 

こちらは、一番覚えておいてほしい楽器です!
北アフリカやアラブ世界全体ではダルブカ(دربوك)と呼びますが、中東の方ではタブラ(طبلة)と呼ぶことが多いです。ちなみに「中東」はエッサルク・エル・アウサト(الشرق الأوسط)と言います。

ダルブッカは紀元前1100年くらいから使われ始めたそうです。どの楽器も、長い歴史があるんですね。
ダルブカが他の楽器と大きく違うのは、アラブ人はほぼ全員がダルブカを演奏することができることです!アラブ人にダルブカを渡せば、みんな何曲か演奏できます。
なぜかと言うと、ダルブカはどこの家庭にも置いてあるからです。形も綺麗だし、自分で作ることもできます。基本的に器の上に皮を敷くだけなので、簡単ですね。しかも買う場合にも、手頃な価額で手に入ります。このような理由で、アラブ人は子供の頃から自宅でダルブッカを演奏して、歌っています。私の場合もチュニジアの実家や、親戚の家やお友達の家にはいつもダルブカが置いてありました。
逆にダルブカがない家はすごく不思議に見えるくらい、アラブ人には欠かせない楽器です^^

 

その4- القانون カーヌーン

 

アラブ世界でオリジナルの楽器Best5(後編)

 

カーヌーンは伝統的な弦楽器ですが、演奏するのが非常に難しいです。そのため、普段は目にしない楽器です。ウードの方が知られていますが、カーヌーンも同じくアラブ古典音楽を代表する楽器です。ギターよりも弦の数が多くて、78個も付いています。

 

アラブの交響曲では、ほとんどがカーヌーンのリズムをベースにして演奏されます。こちらを聞くと、とてもアラブっぽいと思いませんか?

 

アラブ世界でオリジナルの楽器Best5(後編)
写真の女性はアラブ世界で有名なカーヌーン演奏家、レバノンのイーメン・ホムスィー(إيمان حمصي)です。「カーヌーンのお嬢さん」(سيّدة القانون)と呼ばれて愛されていましたが、2013年に45才で亡くなってしまいました。
彼女は7才からカーヌーンを始めましたが、10本の指全てを使って演奏できることで有名になりました。普通は人差し指と親指だけで奏でて、他の指はあまり使いません。

 

その5- الريق リック

 

アラブ世界でオリジナルの楽器Best5(後編)

 

リックは伝統的なアラブのクラシック音楽でよく出てくる楽器です。また、アラビア語圏の全ての地域で使われています。さっき紹介したダルブッカ(الدربوكة)と似ているように見えますが、皮の音がかなり違います。なぜならリックの皮は、魚(サメなど)の皮で作られているからです。形も違うし、円盤(シンバル)が付けてあることで独特の音になります。
古代アラブ音楽から、リックは大体の場合で歌手の人が使っていた楽器です。歌いながらリズムを刻むことができますからね。しかも持ちやうし楽器なので、歌いながら踊りながら演奏するのにピッタリです。

 

アラブ世界でオリジナルの楽器Best5(後編)

 

アラブの楽器紹介は以上になります。いかがでしたでしょうか?
ご意見、感想がありましたら、ぜひコメントお願いします。お答え致します^^

 

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