ドイツのことわざ:何かからの風が届く

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Ecomのユリアです。Guten Tag, wie geht es Ihnen?
ドイツと日本は遠い国でも、よく似ている慣用語があるのはびっくりです。その中には、似ているけれど使い方のニュアンスはちょっと異なるフレーズもあります。

今回のことわざも、そんな慣用語の一つです。日本語にもほぼ同じ言葉がありますが、全く同じ意味か、それとも異なる点があるのかどうか、説明を読んで考えてみてください。

第19回
Von etwas Wind bekommen
(何かからの風が届く)

 

ドイツのことわざ:何かからの風が届く Von etwas Wind bekommen
「Von etwas」は「何かから」で、「der Wind」は風、「bekommen」は「もらう」または「届く」です。

つまり「Von etwas Wind bekommen」は「何からの風が届く」という意味です。日本語の慣用句では「風の便りに聞く」と言いますね。
ちなみに、ドイツ語の「Von etwas Wind bekommen」は狩猟用語に由来しています。狩りをする時に自分の匂いが動物に届かないように、狩人は風向と逆へ動く必要があります。もしそれに失敗したら、動物は狩人に気がついて逃げてしまいます。
「Von etwas Wind bekommen」は、動物が怪しいことに気がつくことなんですね。
例えば結婚している女性が恋人に「Wir können uns nicht mehr treffen, mein Mann hat von unserer Affäre Wind bekommen」(もう会えません。私の旦那さんは、私たちの浮気に気付いてしまった)と言うかもしれません。人間も怪しい動きには敏感ですからね(笑) 社内恋愛にも使えるフレーズです。
日本語の「風の便りに聞く」には、同じようなニュアンスがありますか?是非教えてください!

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