ドイツのことわざ:目をつむる

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Guten Tag,EcomのJuliaです。ドイツと日本の慣用語は大分異なっていますが、中には似ているものもあります。今日紹介するフレーズも、その一つです。

ただし日本語からドイツ語に直訳しても全く同じ意味になるわけではないので、少し説明したいと思います。

第13回
“eine Auge zu drücken”
(目をつむる)

 

ドイツのことわざ:目をつむる “eine Auge zu drücken”

 

「ein Auge」は「目」の単数形で、「zudrücken」は「押して閉める」です。すなわち「一つの目をつむる」です。日本語と同じく、何かダメなことがあった時に、それを見ていない、なかったことにする意味の言葉になります。
ですが、ドイツ語の場合は両方の目をつむらないで、片目だけつむります。一体どうしてでしょうか?なぜなら、一つの目の分だけなかったことにするからです。なので、次また同じことをしたら、今度は目を瞑りません。
「あなたが悪いことをしたのは覚えているから、二度目はないよ」というニュアンスが含まれているんですね。今回だけ許すけどしてしまったこと自体は忘れない、という考え方は堅実なドイツ人っぽいです。

☆使用例☆
先生:「Wo ist deine Hausaufgabe?」
(宿題はどうしましたか?)
生徒:「Bitte entschuldigen Sie, ich habe sie vergessen」
(宿題を忘れました。本当にごめんなさい。)
先生:「Da das erste Mal ist, werde ich ein Auge zudrücken.」
(初めて忘れてきたので、今回は目を瞑ります。)

優しい先生ですが、許してくれるのは今回だけです。また同じように忘れたら、きっと怒られます。
ちなみにEcomの先生たちはいつも優しいので、何か忘れても、いつも目を瞑ってくれますよ(笑)

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