ドイツの名文、諺『一つの手は他の手を洗う』

Julia Ecom(イーコム)

こんにちは、EcomのJuliaです。友達や知り合いが困った時には、誰でも助けますよね。その時には別に何も期待していませんが、いつか自分が困った時には、その代わり助けてほしいですよね。
今日はそのようなドイツ人の意識を表している名文を紹介したいと思います。

 

第35回
「Eine Hand wäscht die andere.」
(一つの手は他の手を洗う)

 

ドイツの名文、諺『一つの手は他の手を洗う』

 

 

★意味★

手を洗おうとする時には、両方の手を使ってソープできれいにしますね。片方の手だけを洗うのは、逆に難しいことです。1つの手を洗うには2つ目の手が必要で、1つ目の手が2つ目の手もきれいにします。
このような手を洗っているイメージが「Eine Hand wäscht die andere.」の意味を表現しています。つまり、お互いの成功にはお互いの応援が必要ということです。「あなたがサポートするなら、私もあなたにサポートをしないと」という精神ですね。

「Eine Hand wäscht die andere.」はある人に助けたら、その代わりに代償が期待されています。それはお金ではなく、自分の時間や地位などを使って相手を助けることです。例えば、独身の男性が「きれいな女性を紹介してくれない?」と友達に頼みます。その友達はきれいな女性を紹介します。ただし、その代わりに仕事で困った時に、その友達に手伝ってもらうことは普通です。「きれいな女性?OK、紹介するよ。だけど『Eine Hand wäscht die andere.』だからね」と言われたら
他には、頼みにくいことで友達に助けてもらう時にも使えます。「どうして?」と聞かれたら「Eine Hand wäscht die andere.」と言いましょう。また反対に、誰かを助けるときにも「Eine Hand wäscht die andere.」と言えば、相手の気持ちが楽になります。「昔私が困った時に助けてもらったから」または「今度は私を助けてね」という使い方ですね。
私は、お互いに支えあうのは素晴らしいことだと思いますが、その代わりとして代償を期待するのはあまり良くないなと思っています。たまには仕方ないですけどね。皆さんはどうでしょうか?

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