旧東ドイツの冗談:店にはなにもない?

staff02Guten Tag, ihr Lieben!お元気ですか?
ドイツ人の冗談のコーナーです。
今日は、旧東ドイツ時代の品不足について、有名な冗談を使って説明したいと思います。
まず、旧東ドイツ(ドイツ民主共和国)は統制経済でした。
飢餓とまではいかないですが、時々ものがたりなくなることがありました。そんな風景を表した冗談です。ham-713138_1920

精肉店への会話:
「子牛の肉がありますか」「いや、ないです。」
「豚肉は?」「いや、それもないです。」
「ソーセージは?」「それもないです。」
「もう!実際何かあるの?」「6時半までの営業時間がありますよ。」
Gespräch in einem Fleischerladen:
“Haben Sie Kalbfleisch?”
“Haben wir nicht…”
“Haben Sie Schweinefleisch?”
“Haben wir nicht…”
“Haben Sie Wurst?”
“Haben wir nicht…”
“Verdammt noch mal, was haben Sie denn überhaupt?!”
“Bis 18.30 Uhr geöffnet…”

こちらの笑いのポイントは、商品がなくても、店はちゃんと開けていて、仕事がなくてもきちんと営業時間を守っている点です。
普通、商品がないときは店を閉めるわけですが、それはそれで恥ずかしいことなので、イメージを守るために、そのまま店を開けます。計画通りですよね。
ちなみに、
旧東ドイツは小さい国でしたので、統制経済があっても生産性は低くて、美味しい肉もあまりなかったです。
当時は、そうした不満が、自分の欲望から、不満をエスカレートさせるというよりは、集団のため我慢するという形をとってきました。
もし、自分が余り手に入らないものを手に入れたら、じぶんのためだけではなく、家族・友達・隣の人の分も買ってきました。集団で生きることが重要でした。
そのため、買い物に行ったときに、袋と現金をたくさん持っていって、列を見たら、何か売っているかわからなくても、取りあえず欲しいものだと思って、並んだときが多かったみたいです。

とりあえず、不満なことがあっても、それを冗談にして、不満なことを楽しくする方法を獲得して、当時のドイツ人も我慢しやすくなったのでしょうか?

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